タマスダレ 囃子太鼓に そよと揺れ

White rain lilies blooming beside the road where the Danjiri pass by rapidly is swaying to the festival music.

タマスダレは夏の季語です。

真っ白い花が珠、細長い葉が簾に見立てて珠簾。暑い夏には実に涼しげで、いかにも夏にふさわしい植物です。

しかし、実際には9月から10月の上旬にかけて花は咲き続け、夏から秋にバトンタッチする花として俳句でもよく歌われています。

この頃のタマスダレはさすがにちょっとお疲れ気味で、花の色もあの夏の純白とは言えない色あせが見られます。

このところ、各地で残暑がまた記録破りの報道がありますが、タマスダレが咲く道をだんじりが勢いよく通り過ぎて行くミスマッチがまた面白い。

こうして段々と秋が深まって行くのだと思うと、だんじりの囃子太鼓とタマスダレが妙に結びつき、またまた盛者必衰の言葉が蘇ります。

 

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