Mt. Yotei is floating in the sea of clouds against the sky stained in red in the morning glow.
元旦早々、朝焼けで茜色に染まった空をバックに青雲の雲海に浮かぶ富士山の写真が送られてきた。折り返しお礼の返事を送ったら、富士山ではなく北海道の支笏洞爺国立公園にそびえる羊蹄山とのこと。どう見ても富士山だ。
そういえば日本各地に何々富士という郷土富士というかご当地富士がたくさんある。三省堂の『日本山名事典』によると、218の郷土富士があるそうだ。しかしもっとあるそうで、マニアが各地から情報を収集してみたら320を超えたという。
ウィキペディアを開けたら、あるわあるわ郷土富士の写真がいっぱいだ。中でも鹿児島の開聞岳、それに今日の羊蹄山はもっとも富士山に似ている。間違えたのも無理はないと納得。
日本の真ん中に本家本元の富士がどんと座り、日本人全体の心の拠り所になり、各地方には親しみのこもった何々富士が鎮座して地域の人たちの心の拠り所になっている。
そういえばなぜ富士という名が生まれたのか。
記録で最初に出てくるのは、奈良時代の『常陸国風土記』の「不慈」で、それから万葉集の「不尽」とか「不二」。また長い山の斜面を表す大和言葉「フジ」から来たという説もある。その他、アイヌ語の「フンチヌブリ」、朝鮮語の「プット」、マレー語の「プシ」などにも語源をたどれるという。
ひょんなことで富士山にちなむ話題を拾ってみたけれども、「なぜ」と思ったことをwebサイトをたどれば必ず回答が得られる。パソコンを、さらにスマホを片時も離せないわけだ。