お彼岸に 十月桜が 華を添え

Cherry blossoms are the flowers representing spring, but there are varieties that bloom from autumn to winter. Juugatsu-Zakura, Shiki-Zakura, Huyu-Zakura, Kan-Zakura, Hi-Zakura, and so on, the these cherry blossoms are collectively called ‘Huyu-zakura’.

十月桜が咲きました。お彼岸の最中というのになんで桜がと思われる方も多いかと思います。

秋から冬にかけて咲く桜は昔からあり、「桜の狂い咲き」と言われたものです。決して狂っているわけではなく、秋は春と気候的にはよく似ていますから、春に咲く花が秋に咲くこともあり得ます。バラなどもそうです。ただ気候の変わり方が、寒→暖、暖→寒の違いが発育に関係して、桜にしても「春爛漫」というわけにはいきません。咲いてもちらほら。

それでも最近は品種改良が進み、十月桜、四季桜、三季桜、寒桜、緋桜、冬桜と品種も多く、これらをまとめて「冬桜」とも呼んでいます。総称の「冬桜」と冬桜は違います。

日本人の桜狂いも留まることを知りません。やがて「秋爛漫」の桜という時代が来ないとも限りません。

四万十の せせらぎ走る 秋景色

The Shimanto River flowing through Shikoku Kochi Prefecture is the clearest stream in Japan.  A variety of river fishes, including Ayu, are inhabited, and seasonal flowers bloom around.

四国高知県の四万十川近くにお住いのお友達から写真を拝借しました。

四万十川は言わずと知れた日本有数の清流です。四季折々の草花が咲き乱れ、川にはアユを始め、清流にしか住まない川魚が遊弋する、外から見れば天国のような所です。

しかし、その地で生活する人たちはそこが住処。台風に見舞われ、洪水に泣き、喜びも悲しも同じです。

ブログにはその日常が飾らず綴られ、ごく当たり前の生活にも興味が惹かれます。お彼岸もあとわずか、庭の柿でしょうか、もうだいぶ色付いてはいますが、今しばらく待てばきっと甘い柿に熟します。

今朝のツイッター
「曇り空ですが、次第に晴れてくる予報。夏の名残も感じられることでしょう。火曜日からのスタートで気分的に楽です。頑張り過ぎずただ目の前のことをと思います。ぼちゆるそろり。こころに余裕を持ちましょう。お寺の鐘が鳴り始めました。清々しい朝です。」

たましいが 大地に噴き出す 彼岸花

Many people died also this year. Those who died in a disaster or accident, those who died alone in a room in an apartment, children who were killed in parental abuse, those who were killed by the grudge between their relatives, the flowers blooming with the souls of such people may be cluster amaryllis.

今年もたくさんの人が亡くなりました。災害や事故で亡くなった人たち、アパートの一室で孤独死した人たち、両親の虐待で殺された子供たち、親が子を子を親を恨んで殺された人たち、そういう人たちの魂を宿して咲くのが彼岸花かもしれません。

彼岸花は一面華やかですが、不吉な花と忌み嫌われた花でもあります。「死人花」、「地獄花」、「幽霊花」、「蛇花」、「捨て子花」などなど、聞きたくもない別名が地方地方に残っています。お墓の周りに彼岸花を咲かせりるところもあります。

彼岸花はよく見ると、確かにほかの花と違った花の作りですし、悪く言えば毒々しさもあります。良い意味にも悪い意味にも人を引き付ける魔力を感じます。

彼岸花の球根には猛毒が含まれています。そのため、球根が百合根によく似ていますからおそらく死んだ人たちも多くあったのでしょう。田んぼの畔に多く見かけるのも害獣のイタチを寄せ付けないためですし、お墓の周りに植えるのも死人を守るためです。北原白秋の「ごんしゃん」に出てくる彼岸花は赤子の化身です。

話題は尽きませんが、この彼岸花は確実にお彼岸の日に咲きます。天候気候に関係ありません。これも人の心を強く引き付ける原因になっているのでしょう。

彼岸花 緋毛氈にして お萩食べ

The cluster amaryllis is blooming all over the golden rice field spreading out in front of me. While looking at the scenery , it’s a paradise to sit at a teahouse where is spread the red carpet  and eat Ohagi, rice mochi covered sweet azuki beens.

今日はお彼岸の中日。お墓参りに出かけます。黄金色に光る田んぼ、そのところどころに彼岸花が確実に咲きました。毎年毎年、この日には確実に咲くので不思議です。

目に前の秋の風情を楽しみながらお萩をいただけたら最高です。

台風17号が接近しているせいで、どんよりと曇っていますが、何とかお昼過ぎ位までは持ちそうです。

先だっては千葉、今度は九州、中国地方。気が休まる暇もありません。

どうか大きな被害がもたらせられないように祈るばかりです。

 

色付いた 稲穂と案山子 彼岸花

The leading role of autumn has been all present. The golden ear of rice, the scarecrow that protects it from sparrows, the cluster amaryllis that makes the scenery stand out, and the arrival of full-fledged autumn. I am looking forward to what kind of pageant will be unroll.

垂れ下がってきた稲穂、それを雀から守る案山子、まあまあそんなに向きにならなくてもと宥める彼岸花、秋の主役が出そろいました。いよいよこ今年の秋も本番です。

去年の秋はどうだったか、一生懸命思い出そうとしますが、もうすっかり忘却の彼方。だから、同じ風景を飽きもせず眺められるのかもしれません。

「もしも一つの独創性を持っているなら、なによりもまずそれを引き出さなければならない。もし持っていないなら、なんとかしてその一つを手に入れなければならない」「燃えている火や野原の一本の木を描写するには、その火や木がほかのどんな火や木にも似ていないものになるまで、じっとその前に立っていなければならない。」―フロベールは愛弟子のモーパッサンにそう教え諭します。見慣れた日常性からは何も新しいものは生み出せない。何の変哲もないものにもまだ見いだせていないものがある。それを見出すことこそが創造というものだと。

今年の秋の風景から何か新しいものを見つけだしたいものです。

爪紅が 手押し車の 指を染め

The old woman is pushing the wheelchair along the road where the Housenka flowers are blooming.  Looking at the handle, her nails are manicured red.  What did she dye her nail with? I guess perhaps it was dyed with Housemka flower.

爪紅は鳳仙花の別名。鳳仙花は中国名。英名はTouch-me-not(私に触れないで)。中国名、鳳仙花は鳳が羽をいっぱいに広げた姿に似ていることから来た名前。和名、爪紅は赤い花の汁を絞って爪を赤く染めたことから来た名前。英名、Touch-me-notは実が熟すとちょっと触れるだけでぱっと弾けて種が飛びますことから来た名前。三者三様でとても面白いですね。

夏から秋にかけてどこにでも見かける花で、昔から人と触れ合う機会も多かったのでしょう。いろんな歌手が自作の「鳳仙花」をうたっています。僕は加藤登紀子さんの「鳳仙花」が大好きです。朝鮮歌謡から採った歌ですが、とても優しくていい歌です。今どうしてあんなにギスギスしたことになっているんでしょうね。人は力を持つといけません。意識も何もかもが尖鋭化して視野が狭くなり、針小棒大、闘争的になります。人は本当は力のないことを知ると寛容になり、大同小異を知ります。

今朝、鳳仙花の咲く道を年老いた女性が車椅子を押しながら、あたりの景色を見ながら歩いていました。なにも目立つところはありませんが、車椅子を押す手元の爪が赤く塗られていて、ハッとしました。ずいぶんなお年だと思いますが、それに気づいた時には当たりの様子までガラッと変わります。不思議な感覚ですね。まさか今の時代、鳳仙花でマニキュアーされたわけではないでしょうが、ひょっとしたらという夢想が広がりました。

ブラックパール 赤い真珠の 実を結び

The official name of Black Pearl is Black Pearl Pepper.  The young leaves are green but gradually become black and eventually become jet black.  Its fruite turns from dark purple to deep red.  It looks like a red pearl.  This plant is jewel-like plant with black pearls and red pearls.

正式名はブラックパール唐辛子。唐辛子の仲間です。実を舐めると正真正銘の唐辛子。

黒い葉の植物は珍しいですが、紫身を帯びた真っ黒い色は実に魅力的です。若葉は緑色ですが、徐々に黒ずんできて、最後には真っ黒い葉になります。

葉が黒くなるころには実を結び始め、最初は緑色をしていますが、最後には真っ黒、そして真っ赤になる実と、実に変化にとんだ植物です。

宝石の黒真珠は実際にあり、高いお値段が付きますが、赤真珠はどうでしょう。伊勢志摩の『御木本真珠店』にはありました。ただし、天然ではなくて、本真珠に着色しているそうです。でも、とても人気があり、女性の還暦祝いやネックレスに使われ、これもお値段は高いようです。

ブラックパール唐辛子は一株で、黒真珠も赤真珠も緑真珠も付けているからまるで真珠本舗のような植物ですね。

ひと夏の 野山を覆った 葛の花

Kuzu flowers are in bloom.  People don’t pay much attention, but they are very beautiful flowers. Kuzu has a strong fertility and is among the world’s 100 most invasive alien species.  It is a plant that is disliked by filling up vacant areas and wilderness throughout Japan, covering with trees and withering.  However, the relationship with human beings is old and has been used for food, clothing, daily necessities and medicine.

今や嫌われ物の葛がきれいな花を咲かせました。葉の下に隠れて咲きますから、いっそう人目に付きません。

繁殖力が強く、空き地という空き地、どんな荒野にも根を伸ばし見る見るうちに辺りを覆い尽くします。1日に10㎝は成長します。少々高い木でも、いったん葛が巻き付くと数日のうちに覆い尽くされ、場合によってはその木は枯れてしまいます。そんなことで、「世界の侵略的外来種ワースト100」にもリストアップされているほどです。

そんな葛も、人との関わりは深く、古くは縄文時代から、食料、衣料、生活用品、飼料、薬などなど多くのことに利用されてきました。

葛切りはすき焼きに使ったり、冷やして蜜をかければ冷菓にもなりますし、片栗粉とは言いますがほとんどがジャガイモの澱粉で、本物の片栗や葛の片栗粉は美味しくて値段も高い。ジャガイモの澱粉は体を冷やすといわれていますが、葛の澱粉は、葛根湯という漢方の薬にも使われているくらい体にも良く、体を温める作用があります。

蔓を利用して網籠を作ったり、繊維からは糸が作られます。家畜の飼料としても今でも使っている地方があります。

そんな葛も今では単なる雑草。嫌われ物の雑草です。いちど蔓をたどって根を掘り起こしてください。大きな芋が掘り出され、擂粉木でおろして水に晒しておくと澱粉ができます。滋養・栄養たっぷりの葛根澱粉が得られます。

端麗な 原始ガーベラ 庭に咲き

Gerbera has been promoted for breeding, and now there are more than 2000 types. South Africa is the origin. I think the gerbera in the photo is the original breed and graceful and the most beautiful.

散歩道のあるお家の庭に真っ赤なガーベラが咲いていました。この花がガーベラだと分かったのは散歩から帰って調べてからです。ガーベラではないかと予測はしたのですが、確信が持てませんでした。

ガーベラは早くから品種改良が加えられ、今では2000品種を超えるそうです。公園などで見かけるガーベラは色もとりどりで花弁もぎっしり詰まっているものが多く、菊に似ています。

写真のガーベラは、原種ガーベラとか、ガーベラ・ヤメソニーとか呼ばれている品種で、その名の通り、このガーベラが原種だそうです。南アフリカ原産です。素朴で端正な美しさは改良品種よりよっぽどいいように思います。

相変わらず千葉県のことが気になります。日を追うごとに被害の状況が悪くなって、昨日の大雨でいっそう状況が悪くなっているとか。昨年の台風21号の教訓が生かされていないのが残念です。テレビでも言っていましたが、政府の対応がバラバラで、中心になる対策本部の設置が望まれます。

身悶えて 源氏を綴る 実むらさき

The name of the flower is Murasakishikibu.  Murasakishikibu is also the name of a famous Japanese female artist.  She is famous as the writer of the world ’s longest novel “The Tale of Genji”.  She continued to work as a writer while serving the court about a thousand years ago, leaving novels, diaries, and collections of tanka poems.

この植物の名がなぜ『ムラサキシキブ』なのか疑問に思っていましたが、もともと『ムラサキシキミ』と呼ばれていたものがいつの間にか『ムラサキシキブ』と呼ぶようになったそうです。「シキミ」とは実が重なるという意味だそうです。
『ムラサキシキブ』といえば必ず紫式部を思い出すわけです。紫式部といえば『源氏物語』。世界の長編小説の中でもナンバー・ワンに長い小説です。一度は読み切りたいものだと挑戦しましたが、瀬戸内寂聴さんの文庫本で全10巻のうち5巻で挫折しました。負け惜しみにもなりませんが、読み飽きてしまったわけです。

光源氏を軸に当時の王朝に繰り広げられる恋愛模様、それにまつわる栄光と没落、政治的欲望と権力闘争が語られているわけですが、その底を流れるものは女性の悲しき運命です。

式部自身は若くして父親くらいの男性と結婚し、子供を一人もうけますが、結婚してわずか3年で夫を亡くします。才色兼備であったかどうかはわかりませんが、知的な女性ではあったのでしょう。いい寄る男性は数多く、中でも時の権力者、藤原道長にも熱心に口説かれたようです。『式部日記』にもそれに触れたことが記されていますが、結局はどうなったのか。他の資料から結局はお妾さんになったとも書かれていますが、真偽は不明です。

こうしたことから当時の王朝の様子には詳しかったわけで、このことが『源氏物語』の素材になったことは確かです。『源氏物語』は当時でも大評判で、式部自身も注目されたでしょうが、詳しい人物像は不明なままです。