| > ■3セントと5セントの2種類の切手がある。この2種類の切手を用いて、8セント以上のすべての郵便料金を支払いことができることを示せ。
こういう問題は普通合同式といって、「剰余系」は習いましたか、それで解くと簡単なんですが、まあオーソドックスに解いておきます。 いま仮に3セントの切手をχ枚、5セント切手をy枚使って郵便料金を支払ったとすると、支払い金額P(k)は、3χ+5y(k)ということになりますね。つまり、 P=3χ+5y です。 ここで、yを3の余りで分類すると、 y=3n…@ y=3n+1…A y=3n+2…B (nは整数) となり、 yはすべての整数を表すことになります。 @をPの式に入れると、P=3χ+5・3n=3(χ+5n)…C で@に同じ AをPの式に入れると、P=3χ+5(3n+1)=3(χ+5n+1)+2…D でBと同じ BをPの式に入れると、P=3χ+5(3n+2)=3(χ+5n+3)+1…E でAと同じ で、Pもすべての整数を表すことになります。しかし、 χ≧0、 y≧0、 n≧0 ですから、 CのPは0以上の3の倍数、DのPは5以上の3で割って2余る整数、EのPは10以上の3で割って1余る整数を表すことになるわけですから、CとDとEからPは確実に10以上の整数はすべて表しています。そして、 9はCを満足し、8はDを満足し、7はEを満足しないわけですから、 結局Pは8以上の数ならばすべての整数を表すことになります。 ということで、3セントと5セントの2種類の切手を用いて、8セント以上のすべての郵便料金を支払える、となるわけですね。
数学おんちのチャコちゃんは、ほんとうは数学が好きじゃないんですか。先生の教室の女の子は「やめとけ、やめとけ」という忠告にもかかわらず、よく数学科に進む子がいるんですが、チャコちゃんもひょっとしたら、かな?
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