湯の香り 海原広く 五月晴れ

温泉は、私たち日本人にとって馴染み深く、とても身近な存在です。日本には世界の活火山のおよそ1割があり、 火山性の温泉に恵まれています。源泉数が2万7000本を越え、その湧出量は毎分約260万リットルにものぼります。しかも、42度以上の高温泉が47%を占めている国は日本をおいて他にはありません。日本人と温泉との関わりを示すさまざまな遺跡や文献などは多数あり、古くは約6000年前の縄文時代の遺跡から、温泉に使っていたとされる痕跡が見つかっています。書物では「古事記」、「日本書紀」、「風土記」、「万葉集」にも温泉の記述があります。日本では湯治のほか、旅情を求めて温泉地を味わいますが、欧米諸国では、開放感あふれる自然の中でレジャーとして水遊びを楽しんでいます。また日本では裸で温泉に入るのが当たり前ですが、欧米諸国では水着を着て入るのが基本です。近年、日本の温泉文化は広く世界に知られる事になり、日本を訪れる外国人の多くも裸で入浴するようになりました。

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