綿雲と 紅白織りなす ピンクパンサー

山手の公園に真っ赤な絨毯を敷き詰めた様に花が咲いています。最初は芝桜かと思ったのですが、よく見るとシレネ・ピンクパンサーです。日本に入ってきたのは意外に古く、江戸時代もしくは明治時代です。一部のシレネは日本で野生化し、帰化植物になりました。日本ではムシトリナデシコと呼ばれ、近くのお寺には木なりになって咲いているのを見かけたことがあります。茎の上部、葉の下に当たる部分に粘液を出す部分があり、これで虫を取るといわれていることからムシトリナデシコと呼ばれました。しかし食虫植物ではありません。受粉をしてくれないアリなどの虫から、自らを守るために備わっている機能といわれています。よく似た花にムシトリスミレがありますが、これはれっきとした食虫植物です。ところで、漫画好きの人なら、あのアニメ作品に登場するピンク・パンサーを思い出すでしょうね。

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