花の名も 心に清し カンパニュラ

屋内にも屋外にもカンパニュラが目に付く季節になりました。日本では風鈴草とも釣鐘草とも呼ばれるカンパニュラは、小さなブルーや紫色そして淡いピンク色の花をたくさんつける可憐な花です。カンパニュラの仲間はとても種類が多く、その数は300を超えると言われます。卓上に飾ることができるコンパクトな品種もあれば、高さが1.5メートルを越える大きな品種もあります。カンパニュラといえば直ぐに思い出すのがリストのカンパネラ。出だしがいかにも教会の鐘が鳴り響いているような印象深い名曲です。カンパニュラ(Campanula)とカンパネラ(Campanella)、綴りが違いますが、カンパニュラはラテン語でカンパネラはイタリア語、どちらも『小さな鐘』という意味です。カンパニュラは南ヨーロッパ原産のキキョウ科の植物で、明治初期に日本に入ってきたと言われています。カンパネラは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にも出てきますし、バラの花にも同名の品種があります。

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