ヒグラシに 心もそぞろ 朝勤行

When I hear the clear cries of Higrashi, I can’t concentrate on evrything at all. Even when participating in the morning religious services of Koyasan Temple, It is only its cry that I hear. Hang you!

お寺の朝は早いです。5時からお勤めが始まるお寺が多いですが、観光客の多い高野山では朝6時起床。6時半から朝勤行、お勤めが始まります。参加は自由ですが、宿泊客の多くの人が参加します。30分から1時間、僧侶の読経に合わせ、手を合わせる人、お経を唱える人、心が澄み渡る時間です。

しかし、ぼくには無理です。朝、まだ白み始めるころから鳴き出すヒグラシの鳴き声が耳から離れません。お勤めが始まるころにはその鳴き声も最高潮に達しますから、お経の声も聞こえません。

「心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ」(俗世間から離れ私心を捨てた私のような身であっても、しみじみとした趣は自然と感じられるものだなあ。鴫(しぎ)が飛び立つ沢の夕暮れよ。)と西行が歌ったように、出家の身でもそうなんですから、私みたいな俗世間の権化のような者にはとても無理な話だと自己弁護に走るわけです。

お勤めが終わり、7時半から始まる朝食のころには、ヒグラシに代わってもうクマゼミの大合唱です。

高野山にもぜひ来てください。

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