風鈴が 鳴る度訪ねる 仏達

In Japan, from today,August 13th, to 15th, there is the traditional event where we welcom the spirits of the ancestors and exchanged, saying Obon. We entertain them and ask for our future safety and prosperity.

今日8月13日はお盆始め。玄関で火打石を打ってご先祖様をお迎えします。仏壇の左右に提灯を立て、ご仏前には蓮の葉っぱに鬼灯(ほおずき)、苧殻(おがら、麻の茎を乾燥させたもの。迎え火、送り火に焚く)、落雁(関西では、「はくせんこ」といって、コメの子で作った干菓子)、その他スイカ、ブドウ、ナスビ、水菓子と季節のものをお供えします。

お盆のお飾りは仏教宗派によっても、また地方によっても様々で、民俗学的にもおもしろい伝統が残っています。しかし今は、特に都会生活者にはほとんど無縁な行事になっています。仏壇を置こうにもそのスペースはなく、車のスペースの方が大切で、普段の生活の中で宗教との関わりはせいぜいお墓参りや、お寺巡り、里帰りくらいにしかありません。

お仏前には毎日食膳をお供えし、お坊さんを迎えてお祈りし、15日になると、苧殻を焚いて仏さまをお送りします。仏前にお供えした品々を船形に積み、近くの川に行って流します。これとて今は、川を汚染するから禁止され、せいぜい灯篭流し程度が残っているくらいです。

子供たちにとっては、お供物のお裾分けが楽しみで、その日だけを待ち焦がれます。

関西では、15日には奈良の高円山の大文字送り火、16日には京都五山の送り火が有名で、これで今年のお盆は終わります。ただ、お盆の余韻として各地で盆踊りが開催され、夏の最期を彩ります。

風鈴が涼やかになり、線香の香りが漂い、線香花火が最後の花火を散らし、団扇を片手に男女が打ちとけあい、日本の夏はこうして更けていきます。

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