真田 泰昌 について

長年予備校の教師をやってきました。パソコンとの付き合いは古く,1号機からの付き合いで、プログラムもすべて自前でした。日本語もカタカナがやっとという時代でしたから,今はもう浦島太郎もびっくりです。

夏日射し 忘れて屈む ポーチュラカ

Porturaca seems to be very cute with small red and yellow flowers scattered on green leaves. It is in full bloom even in the strong summer sunshine. Just watching it will make us forget the heat.

ポーチュリカは地面を這うように育ち、濃い緑の葉っぱに赤や黄色の可愛い花を咲かせます。和名はハナスベリヒユ(滑莧)で多肉質の葉は食用にもなり、また漢方薬としても利用されます。太陽がガンガン照っても涼し気に咲く丈夫な花で、最近は家庭園芸や公園なんかにもよく見かけます。

田んぼには同じ仲間のスベリヒユといって、ハナスベリヒユほど目立ちませんが黄色い小さな花をつけているのをよく見かけますが、生命力が強く繁殖力も強いのでお百姓には嫌われます。

韓国がGSOMIA(軍事情報包括保護協定)を破棄したということで大騒ぎになっていますが、こういう時こそ泰然自若、こちらに間違いがなければ静観するしかありません。歴史の一時期に植民地化されたという屈辱感は拭い難いものがあるでしょうが、世界を見渡しても、同じように植民地化された国々はたくさんあります。しかし韓国や中国、北朝鮮の3国ほど、繰り返し繰り返しこのことを蒸し返し、国民を煽る国はどこにもありません。時の権力者が政治利用して保身を図る手段とするからです。まだまだ真に民主国家にはなりえていないからです。

 

滝しぶき 浴びて清しや イワタバコ

The name of the waterfall is Banjo-no-taki. It’s located in the Kano River tributary, the Jizodo River, which originates from Izu Amagisan. The height of the waterfall that flows down from the beautiful columnar joint is a 20m famous fall. Near the waterfall, Iwatabako flowers were in bloom bathing the waterfall sprashes.

滝の名は「万城の滝」。伊豆天城山から流れ出る狩野川の支流、地蔵堂川にあります。柱状節理が美しい高さ20mの名瀑です。

その滝しぶきが時折飛んでくる岩場にイワタバコの花が咲いていました。昔は全国各地の湿気の多い川や滝の近くによく見られましたが、乱獲がたたり、今では絶滅危惧種に指定されている珍しい花です。

外来種がどんどん広がるかたわら、日本古来の草花が次々と姿を消しています。これも避けられない時代の流れかもしれませんが、無暗の採取しないことを心がけることは大切です。

秋小口 まだ向日葵は 真っ盛り

The surroundings gradually make me feel the arrival of autumn.  However, the sunflower field that unfolds in front of us is all energetic enough to remind us of the height of summer.

このところ35度を超えるような猛暑日はありません。夜になるとコオロギの声もしますし、盆踊りのお囃子も聞こえてきたりで、ああもう秋だと思える気配が漂っています。

ヒマワリ畑のヒマワリたちがやけに元気で萎れている花はありません。ヒマワリと言えば夏の盛りを連想しますのでちょっと気持ちもちぐはぐです。

しかし、ヒマワリの花期は長く9月まででですから、人間と同じであまり暑すぎますとげんなりともなりますし、少し涼しければ元気を盛り返します。がんばって夏を引っ張ってくれている感じですね。

この夏は台風が二三お騒がせをしてくれましたが、40度を超える日々があったにせよ、まあ平穏な夏でした。皆さんもきっと歩もいで多い夏になったことでしょう。

残暑見舞いもたくさんいただきましたが、このまますんなりと秋になってくれるのやら、最近のお天気は記録破りがお好きだから、安心もしていられませんがね。

令和元年 花アルバムの 夏日記

The summer of the 1st year of Reiwa era is about to close soon.  Every time I see a photo I took this summer, my memories come back.  Above all, the flowers photos are just fun and heart-warming memories.

今年の夏もまもなく閉じようとしています。毎年のように繰り返される夏ですが、今年は今年の夏があります。撮り貯めた写真もたくさんあります。それを見るたびに思い出が沸々と蘇ってきます。

昔と違って今はスマホという便利なデバイスのおかげで、何時でも何処でも簡単に写真が撮れます。この俳句を始めた動機もスマホを持ったからです。心に留まった景色や花を見て一句浮かぶと直ぐにスマホに書き込み、同時にその写真も撮れます。昔なら、句が浮かんでもメモする手段が手近に無く、いつの間にか忘れてしまいます。写真も同じ、いつもカメラを持ち歩いているわけではありませんでした。

メモが取れ、写真が撮れ、音楽が聴け、電話ができ、メールを送れ、インターネット接続ができ、もうありとあらゆる日常の小道具、大道語が手のひらに乗るスマホに閉じ込められています。

道を歩いていても、電車の乗っても、家の中でも、スマホ、スマホ、スマホです。えらい時代になったものです。

今年の夏を簡単に再現できるのもスマホです。

青竹を ボブスレー宜しく 冷や素麺

Cold noodles flow throug the water along the gutter made of a green bamboo.This is called “Nagashi-somen”. It is one of the Japanese summer traditions in order to surpass the hot summer.

流しそうめんも夏の風物詩のひとつです。ホテルやレストランでも流しそうめんをしているところがありますが、やはり自然の中でがいちばんです。

東北地方のどこだったか、それこそボブスレーのようにくねくね曲がりくねった竹の樋をそうめんが何十メートルも流れ、両側にガラス茶碗に麺つゆと青ネギを入れて待機する人が大勢並び、一生懸命箸ですくいます。流れが速いものだからすくうのも一苦労。面白い体験をしたことがあります。

写真は和泉市の山手にある「農の里」での風景ですが、大阪湾を一望しながら、流れてくるそうめんを食べるのも乙なものです。

思い出せば、子供の頃からの夏の思い出は尽きません。その時その時の一年が反映されるのも夏です。苦しい時は慰められ、楽しい時は心ときめかせ、夏の様々な体験がどれほど人生を豊かにしたでしょう。

子や孫たちにも、もっともっと豊かな夏を体験してほしいものです。。

 

白雲に 残暑もなんの カンナ燃ゆ

In the sky, white thunderheads are massively rising.  With that in the background, the canna that blooms in red stands in a stunning form. The summer of this year, which has a lot of memories, is about to end.

まだまだ勢いのある入道雲がもくもくと立ち上っています。

お盆も過ぎ、少し静かになった海べりの海岸近くにカンナが真っ赤な花を咲かせています。

カンナは夏の初めから咲いていますが、夏の終わりに咲くカンナが人目を惹きます。まわりの草花も夏疲れし、勢いを無くす中、カンナだけはいっそう元気に咲くからでしょう。

そんなカンナを見ていると今年の夏の思い出が沸々と蘇ってきます。

夜ともなれば、地蔵盆のお囃子が聞こえてきます。街のの至るころに秋の大祭の提灯が並んでいます。もうすぐ秋です。

打ち水に おぼろに揺れる 鳳仙花

The heat wave continues as usual. The water sought in the garden for coolness is shaking like a hot flame. The sensen flower blooming over there can be seen swaying in the heat.

相変わらず猛暑が続いています。熱気を払うために撒いた打ち水から陽炎が立っています。庭に植えてある真っ赤な鳳仙花がその陽炎に揺らいでいます。軒先の影がくっきりと真っ黒な影を落としています。

残暑の熱気を除けば秋の気配が確実に漂い始めています。帰省ラッシュも一段落したようで、明日からまた日常生活が始まります。今のところ大きな災害もなく、長いようで短かった今年の夏も幕を下ろし始めています。

とはいっても残暑もいつまで残るか、9月に入らなければわかりません。9月いっぱいどころか10月まで尾を引く年もありました。災害もまだまだ台風も来るでしょうし、浅間山のようにいつ何時火山が爆発すかもしれません。

何もかもただただお天道様にお願いするばかりです。

風鈴の 音の絶え間に 虫の声

After the Bon Festival, the heat wave continues. Just time like that, a hurin hung on a teahouse bamboo blind is playing the cool chimes. And then the sound of the insects in the autumn can be heard in the gap between the hurin sounds.

台風一過、昨日今日と空は晴れ渡りまた真夏の復活です。全国のあっちこっちからは気温が40度を超えたというニュースが飛び込んできます。

そんな中、山の茶店で涼を取っていると、頭の上に張ってある葦の簾に掛かった風鈴が涼やかになるかと思えば、ふっと風が止み、風鈴の短冊の動きが止まります。神さんが走ったんだと思った瞬間、遠くから虫の声が聞こえます。こんなに暑いのに、もう秋の訪れです。

そういえば、昨晩も床に入るとコオロギが鳴いていました。時の過ぎ行くままに身を任せるしかありませんが、あれよあれよと移り行く季節の変化に一抹のやるせなさを感じる昨今です。

台風も それて黄金の 稲穂かな

As the typhoon that was afraid passed far away, we are relieved. The growed rice is shining golden in the midsummer sun. We am excited just to prepare for rice harvesting.

大阪泉州名物水茄子の収穫が今真っ盛りです。そこに台風10号。昨年の台風21号と同じ進路を辿っています。

21号台風では、近くの水茄子農家もビニルハウスが倒れ、収穫前の水茄子が全滅、甚大な被害にあいました。

今回は昨年と違って、最悪の場合は敢えてビニルをところどころ裂いて風通しを良くし、ハウスの倒壊だけは防ぐ作戦だそうでした。全滅するよりはと僅かの希望を託したわけです。

そうして今回の台風に備えたわけですが、有り難いことにほとんど台風の影響を受けることもなく、胸をなでおろしたという次第。

これが農業の厳しさです。イネやそのほかの農作物も丹精込めて実りを迎えても、一瞬にして苦労は水の泡。昔からの繰り返しです。

近くでこの様子を見て、私たちが普段何気なしに食べている食物の有り難さをしみじみ感じたわけです。

鉄砲百合 ピースピースと 叫んでる

Today is the anniversary of end of war. When I’m taking a walk in the morning, the flowers of Teppou-yuri, Easter lily, is blooming in the planting by the roadside.  It seems that I can hear the voice screaming “Peace, Peace” from flowers shaped like a loudspeaker.

いつまで終戦記念日だという声もあります。しかしこの日は大切です。

「のど元過ぎれば熱さを忘れる」という諺がある通り、人はどんな苦しいこと悲しいことでも忘れてしまうものです。1914年に起こった第一次世界大戦の後も、過去のどんな戦争よりも多くの犠牲者を出し、次に戦争が起こったら人類は滅んでしまう、二度と戦争を起こしてはならないと多くの人が心に誓ったはずなのに、その言った舌の乾かないうちの25年後には第二次世界大戦を起こし、第一次世界大戦を遥かに凌ぐ犠牲者を出しました。

今でもそうです。第二次世界大戦が終わってから今日、中小の戦争が絶えたことがありません。大国間でも、冷戦が終わって後、新しい国際秩序のもと、いつ何時世界大戦が起こるかわからないような緊張が続いています。

日本の現状を見ても、憲法第9条解釈なんかも、ひねくり返して国情に合わせようとしていますし、確実に軍備を拡大しています。沖縄の基地問題も世界戦略の観点から語られると説得力を持つのが現状です。

そうした日本を含めた世界の趨勢を少しでも食い止めるために終戦記念日の意味があります。来年で戦後4分の3世紀。『世界平和記念日』と名を改めて不戦を誓ってもいいように思います。