真田 泰昌 について

長年予備校の教師をやってきました。パソコンとの付き合いは古く,1号機からの付き合いで、プログラムもすべて自前でした。日本語もカタカナがやっとという時代でしたから,今はもう浦島太郎もびっくりです。

大輪の 露草宿る 神於山(こうのやま)

Mt.Kounoyama is located in Kishiwada, Osaka.  It has been revered as a local “god’s mountain” since ancient times. An Oomurasakitsuyukusa is blooming on the mountain path.  It looks like a God’s incarnation.

大阪岸和田市の南東に神於山(こうのやま)という標高286mの山があります。

神於山は、古代から「神のおられる山」として、神様が地元の人々を見守る山として、別名「国見山」とも呼ばれ、神体山として山そのものが崇拝の対象となっていました。

水源の乏しい泉州では、神於山に源を発する春木川・天の川が稲作に利用できる唯一の流水であり、その水の源である神於山は、「命の水」を発するところとしても崇められてきました。

神於山を南に下ると神於寺という小さなお寺があり、いっときは泉州から紀州のあたりでは最大の勢力を張った根来寺とも張り合うほどの勢いがありましたが、根来寺にも抑えられ、信長や秀吉の焼き討ちにもあって、すっかりその勢力を失ったという歴史があります。

その山道を登っていたら、ツユクサの2倍も3倍もあるオオムラサキツユクサが朝露も晴らして凛として咲いています。まるで神於山に今も宿る神の化身でもあるかのような、神々しささえ漂う雰囲気です。

ヤマモモの 種ぷいぷいと 飛ばしっこ

I harvested a lot of Yamamomo.  I have just remembered that I would have competed with my friends for the distance of shooting a seed while eating Yamamomo under the tree when I was a kid.

夏至(6月22日)も過ぎ、また昼が短くなっていきます。しかし、これから梅雨、そして夏本番を迎えます。

近くの公園に植わっているヤマモモの木の下は一面落果で赤く染まっています。手の届くところは皆が食べたのかあまり残っていません。それでも木の裏側に回ると手の届くところにまだ残っています。口に入れると甘酸っぱい味がして、大きな種が残ります。

昔、子供のころ、友達とやはりヤマモモを取りに来て、種の飛ばしっこをしたことを思い出しました。なかなかうまく飛ばないもので、やっているうちに目が回ったほどです。

美味しい果物はたくさんありますが、こうしてヤマモモや野イチゴを見つけたらうれしいものです。

そういえば、長野県の野沢に行った折、宿の主人と山ブドウをたくさん取って帰り、山ブドウのジュースを作ったり、山ブドウ・ワインを仕込んだりしたことを思い出しました。

この夏もまたいい思い出が残る夏でありますように。

梅雨入りの 前に先まで 立葵

Tachiaoi begins to bloom from the beginning of the rainy season, and flowers come to the tip at the end of the rainy season.  However, since the rainy season has been delayed this year, flowers have already bloomed to the tip.

タチアオイは梅雨入り前に下の方から花を付け、梅雨明け時分には先端にまで花を咲かせます。別名ツユアオイとも呼ばれるゆえんです。

大阪はまだ梅雨入りしていません。今までで一番遅い梅雨入りが1958年の6月25日ですから、明後日までに梅雨入りしなければ記録破りの遅さになるわけです。

街路脇に真っすぐ立っているタチアオイはもう先まで花を付けていました。待ちきれずにどんどん花を咲かせたのでしょう。この分では梅雨明け時分には枯れてしまわないかと気を揉みますが、タチアオイは花期が長く夏の終わりくらいまで咲きますから、取り越し苦労というわけです。

タチアオイは薬草としても洋の東西を問わず昔から知られていて、日本でも最初は薬草として中国から渡ってきました。ヨーロッパではハーブティとして今でもよく使われるそうです

花は大きく、夏の花としてハイビスカスとよく比較されますが、タチアオイはやはり東洋の花、あたりの風景にもよく和みます。

梅雨に濡れ 祈る大師に 生身供(しょうじんく)

Japan’s Greatest Monk, Kukai is still alive after 1200 years.  This morning, too, three monks are carrying it while getting wet by tsuyu in order to deliver breakfast to the great monk.

高野山奥の院の突き当りに弘法大師空海の御廟があります。空海は入定(にゅうじょう、死)の一年前にここに廟所を定め、予告通り翌年の835年3月21日に永遠の瞑想に入りました。その時以来、空海は今もなお御廟で世界平和と人々の幸福を願い瞑想を続けています。

「生身供」は空海入定以来1200年を経た今日まで、1日2回、瞑想を続ける大師に食事を届ける大切な行事になっています。

仏教はおよそ500年前後に伝わり、聖徳太子が『三経義疏』、法華、勝鬘、維摩を著して日本に広まりましたが、あくまでも輸入仏教で、日本に日本仏教としての礎を築いたのが、弘法大師空海であり、伝教大師最澄です。

空海の教えは真言宗として、最澄の教えは天台宗として広まります。そして真言宗は京都から遠く離れた高野山に金剛峯寺、天台宗は京都を見下ろす比叡山に延暦寺に本拠地を置きます。

天台宗は時の権力との結びつきも深く、後には織田信長によって末寺まで含めてことごとく焼き討ちに会う運命を辿りますが、真言宗は信長自身が高野山に墓所を持つほどの信仰心を持っていました。

最澄も空海には一目置いていたようで、空海に教えを請うたと伝えられています。

山百合の 孤高を知るや 峠道

As I was walking along the mountain path, I met Yama Yuri which bloomed wonderfully. I completely forgot my fatigue and was deeply moved by the nobleness that keeps the loneliness of the lily.

ユリも他の花の例にもれず、ますますハイブリッド化されてきています。

ハイブリッドという言葉も元はこうした植物の交配、品種改良を意味しますが、今ではハイブリッドカーと言ってガソリンと電気を組み合わせたエンジンを搭載した自動車の方で有名になっています。

この前にもご紹介したカサブランカも典型的なハイブリッドの花で、花屋さんで見かけるユリもほとんどがハイブリッドの花です。

ヤマユリやテッポウユリ、ササユリなどは日本原産のユリで、カサブランカの原種である今や絶滅したタモトユリもそうです。

中でもこのヤマユリは美しさもさることながら威風堂々とした姿は「百合の王様」と言われるほどで、人も入らないような山の中にも咲いていて、孤高を保つ気高さではいちばんだと思います。

紫陽花は この藍色に 優るなし

Hydrangea is in full bloom now. There are many types of hydrangeas, and even the same kind of hydrangea has different colors. This indigo purple hydrangea blooms on acid soil.

紫陽花は今でこそ人気がありますが、一昔前まではあまり人気がありませんでした。一昔前というのは、まだ紫陽花と言えばガクアジサイで、写真のような大きな球状のものがない時代で、主に山に自生するガクアジサイが主流だった時代です。咲いているの場所が山の中で、しかも梅雨時分、暗いイメージで、しかも場所や時期によって色が変わるので「移り気」と捉えられ、敬遠されたのでしょう。

明治になってやって来た西洋人がこのガクアジサイに魅せられ、持ち帰って品種改良されたのが西洋アジサイで、それが逆輸入され、日本でも徐々に人気を獲得していったという歴史があります。

今では紫陽花と言えば写真のような球状の紫陽花を差し、紫陽花とまで言われるようになりました。紫陽花の原産国は日本で、それはガクアジサイですから、紫陽花は本当はガクアジサイなんですがね。

紫陽花は花言葉でも「移り気」ですが、中学や高校の理科の時間で習ったリトマス試験紙のような花で、土壌が酸性なら青、アルカリ性なら赤の花を咲かせます。

今や色もとりどりですが、この藍色の紫陽花が大好きです。

大地震 知るや知らずや 百合の花

A large earthquake occurred off the coast of Yamagata Prefecture last night.  Fortunately, there was no big tsunami, and the disaster was minimal.  White lily is blooming in the street planting whether it knows such an event or not.

一昨日もここで大災害が来なければと書いたばかりです。

昨晩、新潟県と山梨県の県境沖で震度6強、マグニツード6.7の大地震が起こりました。津波警報も出ましたが大したこともなく、地震による災害も最小限度には留められたようで、ホッとしました。マグニチュードが5から7までが中地震ですから、今回の地震は中地震であったわけです。

ちなみにマグニチュード7以上が大地震、9以上が巨大地震ということになるのですが、東北大地震は9ですから、まさしく地球上では稀な巨大地震であったわけですね。

マグニチュードが1増えるごとに32倍のエネルギになるわけですから、2も違えば32×32で1,024倍。今回の地震は東北大地震の1000分の1倍以下ということですから、逆に言えば、東北大地震がいかに巨大地震であったかが分かるわけです。8年経った今も福島県や茨城、千葉では震度4や5の余震が続いているほどです。

近畿東海四国では、ここ30年以内に東北大地震クラスの巨大地震の起こる確率が70%と言われているわけですから、この地方に住んでいられる方は、明日は我が身、覚悟と準備はできていますか。

街路の植え込みに白百合が無邪気に咲いていて、今日はことのほか心慰められる思いがしました。

まほろばは 花輪に座る 富士の嶺

A large rose ring is set in the herb garden on the shore of Lake Kawaguchi.  If you look at Mt. Fuji far away through the ring, it looks like a single excellent piece and is an unsurpassed place among Japan.

■ ワオー。思わず息を呑むような光景ね。
  日本は本当に美しい国ね。大好き! (ドイツ)
■ 日本と恋に落ちちゃったよ・・・! (アメリカ)
■ 平和的な孤独よね。
  荘厳であれば、孤独でもいいのよ。  (マレーシア)
■ 日本を愛さずにはいられないよ。
  ああそうさ、俺は日本が大好きさ。 (スウェーデン、日本在住)
■ 神聖で、先祖を愛する心を持った人達の国
  ビバ、ジャポン! (国籍不明)  
■ 率直に羨ましいよ。 (ジンバブエ)
■ ただ一言、イイ! (ノルウェー)
■ 文句なしに素晴らしいよ! 真珠のようだ。 (イタリア)
■ アアア! 日本に行くのが私の人生の夢よ! (メキシコ)
■ 綺麗。これは絶対、いつか自分の目で見ないとね。(オランダ)
■ これはもう奇跡だ! (ギリシャ)
■ すげー・・・言葉にならないよ。 (国籍不明)

富士山の動画を見た時の外国人の反応を綴ったサイトの書き込みの抜粋です。ヒマラヤはヒマラヤの美しさがあり、ヨーロッパ・アルプスにはヨーロッパ・アルプスの美しさがあります。富士山の美しさと他の山の美しさは比べようがありませんが、うーん、正直言ってやっぱり富士山かな。ウウウっ。

待ち切れず ブーゲンビリアは 赤く燃え

The bougainvillea can’t wait for summer and the flowers are in full bloom. It must be because the sea breeze carries summer from the south. I immediately searched for aloha shirts.

海岸淵にある崖の薮にブーゲンビリアが真っ赤に咲いています。誰かが植えたに違いありません。梅雨前とはいえ太陽の日差しはもう夏です。入道雲も真夏には少し負けますが、それでもあっちこっちに湧き上がっています。海岸から吹きあがる潮風に南の夏を早くも感じたのかもしれません。

昨日は大阪の吹田市で警察官を襲って拳銃を奪う事件がありました。町内放送でもこのことを伝え、できるだけ外に出ないようにという警察からの呼びかけがありました。今朝はその犯人も逮捕されたとの放送が又あり、ホッとしています。

刺された警察官は九州佐賀県出身のラガーマンで、花園にも出たことのある正義感の強い青年だそうです。意識不明の重体ということですですが、どうぞ回復を祈ります。

また、拳銃を奪った犯人も30そこそこの青年だとか。拳銃を奪ってどうしようと思ったのか、どうも最近は世の中が殺伐としています。

うわべは東京オリンピックだとか、大阪万博だとか、ちょっと浮かれすぎにも見えるほど、皆は将来を楽観はしていない、不安の方が先立つ不安定さがあるのでしょう。

どうか大きな自然災害だけでも来ないように祈るばかりです。

ティータイム レモンスライス 摘んで入れ

Lemon-slice is the name of flowers and a kind of the calibrachoa.The red flower is called strawberry-slice.  There are many other varieties of calibrachoa, and it is a very popular flowe. In the afternoon tea time, I put lemon-slice flowers in the tea.

黄色い花がレモンスライス、赤い花がストベリースライス。すべてカリブラコアの一種です。

カリブラコアは別名スーパーベルとも呼ばれ、ペチュニアに似た花でペチュニアより少し小ぶりです。1990年にペチュニアを改良してできました。出た当初からたちまちのうちに世界20か国にも広がる人気で、今では25品種にも上ります。

このように花は品種改良も盛んで、遺伝子組み換え技術の発達もあり、これからどんな品種が現れるか、楽しみでもあり、野生種がどんどん減っていくのもちょっと寂しくもあります。

レモンスライスというから紅茶にも浮かせましたが、香りもなく、見た目に楽しいだけです。