湖沼には 映る綿雲 残り蝉

Today, the heat just before this is cool like a lie. Speaking of which, I can seldom hear the crowing of cicadas. Only the coos of Yamabato can be heard. Cotton clouds are reflected in the mountain pond, and only one surviving cicada is chirping.

一週間前までの暑さが嘘のようです。朝、日が昇ると一斉に鳴き出す蝉の声もすっかり聞こえなくなり、山鳩の鳴き声だけが遠くから聞こえてきます。山あいにある池には白い綿雲が映り、残りゼミが一匹だけ頼り気なさそうに鳴いています。

このまま秋になってくれればありがたいという反面、そうはなってくれないだろうという経験則と、夏の名残惜しさもあります。年をとればとるほど、時の流れの速さに身が詰まされ、いっそう季節の移り変わりに敏感になります。

これから、秋は秋で楽しい思いをすることもあるのでしょうが、今はちょうどその端境期、猛暑を潜り抜けたホッとする思いと一抹の寂しさが交錯します。

8月も後1週間。学校ももう始まっているのか、制服を着た学生が多くなりました。

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