天高く 跳び跳ね囃す 大工方

On both days of September 13th and 14th, Danjiri Festival is held in Kishiwada City, Osaka. The highlight is to rotate the Danjiri at high speed in the corner of the street. “Daikugata”, Carpenters leader, on the roof of the Danjiri inspires people who pull Danjiri.

9月14日、15日の両日、大阪岸和田市ではだんじり祭りで賑わいます。非常に勇壮な祭りで、昔は必ず死人が出たということでマスコミにもよく取り上げられ、そのことでも有名になりました。

34の町内会のだんじりが互いに競い合い、特に『やりまわし』と言って、辻々の角を急速度で回転させる醍醐味を観衆の皆さんも共有します。この時にだんじりがひっくり返ったり、軒先や電柱に激突して死者が出たり、けが人が出たりします。今は子供たちの参加も多く安全面の確保はされています。

だんじりの屋根の上には『大工方』といって、だんじりの屋根の上で舞ったり、引手を鼓舞したりします。

この両日は岸和田の海岸よりのだんじり祭りで、10月の12日、13日には山寄の方でだんじり祭りが行われます。

 

中秋の 月に吠えるや 牛蛙

On September 13th, the day of the full moon, in Japan, people decorate with Susuki, silver grasses, and offer Tsukimi-dango, rice dumplings, to the moon. It is said that silver grass can house a Shinto God, and acts as a charm against evil. People offer the rice dumplings in appreciation for the harvest of grains.

昨日(9月13日)は中秋の名月。無事迎えることができて幸いです。
千葉で停電で困っておられる方がまだ18万世帯あることを思えば気も引けますが、まず感謝です。

満月は毎月毎月あるわけで、この9月13日が『中秋の名月』と謳われ、ことさら皆が注目するのは、まず伝統的行事になっているからでしょう。テレビでは報じられ、ウェブサイトでは取り上げられ、自然に関心を持たざるを得ません。

しかし、伝統行事になるにはそれなりの理由があるからでしょう。この9月の季節が、暑い夏を潜り抜け、秋の気配を感じるほっとする時期であること。お米の収穫の時期であること。その五穀豊穣を感謝し、祭りで祝うこと。空気が澄み、満月が一番きれいに見えること。などなど。この先にある冬を意識して、一番くつろげる時期であることが一番です。

最近はあまり月見もしたことがなかったので、久々に外に出たら、薄雲はかかっているけれどもくっきりと満月がその薄雲を漂っています。遠くから祭囃子の練習でしょう、聞こえてきます。池の周りに差し掛かると、突然ウシガエルが「ぐおーん」と鳴くのでびっくりしました。

祇王寺の 誰の化身か 秋海棠

Shuukaidou flowers are blooming at Giouji Temple in Sagano, Kyoto.  Whoever the three poor women appearing in the Heike Monogatari or the women of the same fate visiting this temple is , this flower seems to be the incarnation of someone in them.

平家物語の『妓王の事』の段に、平清盛に弄ばれた妓王、妓女そして仏御前の悲しい運命が語られています。その三人の女性たちが出家して庵を結んだ祇王寺には沢山の人たちが訪れます。中でも女性たちの訪問者が圧倒的です。

この祇王寺も明治の廃仏毀釈の流れの中で廃寺同然になりますが、それを立て直し、今日の祇王寺に再興したのは芸妓上がりの智照尼です。数々の浮名を流し、痴情のもつれから小指の先を切り落としたという気性の激しい女性で、平家物語に出てくる三人の女性たちと同じ運命を辿った智照尼の半生は、瀬戸内寂聴尼の『女徳』の詳しく語られています。

秋の訪れとともに咲く秋海棠はベゴニアと同じ種類の植物ですが、秋海棠は今のベゴニアが入ってくるずっと前に中国からはいってきた植物で、秋に咲く海棠(山梨)という意味で名が付けられました。

中国の玄宗皇帝が楊貴妃になぞらえたと言い伝えられていますから、歴史的にも古い植物です。

竜胆(りんどう)に 木漏れ日注ぐ ひとり道

While walking through the forest, the dappled sunbeams shine down into a group of gentians. Though they bloom quietly during the bushes usually, now they look gorgeous like a stage actor in a spotlight.

今日は今までの暑さが嘘のようなすがすがしい日になりました。それでも気温を見ると29℃。昼には30度を超える予想ですが、今までが暑すぎたので、こんなに気持ちがいいのでしょう。 

朝散歩で歩く小藪の中に竜胆(リンドウ)を見つけました。林間からさす木漏れ日に輝いて見えます。リンドウはいつも太陽の差す方向に花を向ける性質があります。雨の日や曇りの日はうつむいて元気がありません。それにこの涼しさ。リンドウもさすがにあの暑さでは、いくら陽が差しても辟易でしょうが、今日は元気いっぱいです。

千葉では停電がまだ続いているとか。おきのどくです。伊豆でも被害が出ていて、伊豆に住む友人は自宅を開放し、炊き出しをしたり、お風呂を提供しているそうです。ここ岸和田ではこの土日は『だんじり祭り』で賑わいます。予報では天気も快晴だそうだし、人出で大変でしょう。

同じ日本でもこうして悲喜こもごもですね。今日もお天道様にお祈りいたしましょう。

鮎釣りの 釣り竿しなり 刷毛の雲

An angler is standing in a clear stream and fishing an ayu. White brush clouds drift in the sky, and I can only hear the murmur of a small stream.

千葉県では台風15号で、今日(11日)現在も46万戸が停電状態で今日中の復旧は無理だとのこと。お気の毒としか言いようがありません。

ニュース写真で見ても、あの頑丈な高圧電線の鉄塔が飴のように曲がって倒れているのですから、この暑い中、復旧に当たっている電力会社の方々の苦労も大変なものだとご同情します。

横浜の港近くの数十トンもあろうかという、あの頑丈な波除ブロックがなぎ倒され、数メートル陸に打ち上げられているのを見て、いったん猛り狂った海水の威力のすさまじさには只々恐怖しかありません。東北大震災の津波がおそらくこの数十倍もあったのでしょうから、身の毛がよだちます。

今後予測される、首都直下型大地震、東南海地震のことを思うと、被害をどう最小限にとどめるか、早く対策を考えないと大変なことになる。新しく発足する安倍新内閣の実力を試すことになると思います。

幸いなことに今回は関西は台風の被害からは逃れられ、のんびりと鮎釣りの光景に俳句を詠んでいるわけですが、また明日は事情が一変するとも限りません。本当にお天道様に祈る気持ちです。

一夏を 咲いてランタナ 実を結び

Lantana is an alien species and is now found throughout Japan. It is a very vital plant and blooms a cute flower but is one of the worst 100 invasive alien species in the world. It blooms all summer and bears black fruits in autumn.

紫陽花の咲くころから同じように咲き始めたランタナがいよいよ実を付け始め、もうすでに黒くなった実も見られ始めました。

石垣やコンクリートブロックのどんな小さな隙間でも根を張り、茂り、花を咲かせる生命力溢れる植物です。一夏中咲き続け、「七変化」という異名を持つほど花の色を変えるランタナは、もうすっかり馴染になりました。

その生命力、繁殖力の強さから「世界の侵略的外来種ワースト100」に選定されているほどです。日本人ほどには花には関心のないオーストラリアや東南アジアでは特に嫌われています。

我が家周辺でもちょっと歩くだけで、いたるところに咲いています。紫陽花を小ぶりにしたような花で園芸用にも好まれているようです。

黒い実は有毒ですが、鳥たちが集って実をついばんでいますから、鳥たちには無毒なんでしょう。こういうことはよくあるので、鳥には体内に解毒する仕組みがあるのでしょう。

周りは秋の装いが整ってきました。

残り蝉 微かに鳴くや 空きベンチ

The green of the lawn in the forest is brighter in the late summer sun. A bench where no one is sitting in the forest looks like lonely.  Occasionally the surviving cicadas are chirping.

台風15号が千葉県に上陸し大変な被害が出ているそうです。千葉市では瞬間最大風速57.5mというから、家が軒並み倒れても不思議でない風速です。東京周辺でも40m以上だというから皆さんびっくりなさったでしょう。

台風といえば、今までならまず九州か四国に上陸しそれから東海、関東というのが通り道だったのですが、最近はこうしていきなり東海、関東方面に上陸というのが多くなっています。中には関東に上陸して関西、九州に抜ける台風も現れ、最近しばしば起こる高速道路の逆走そっくりです。自然も人を模倣するんですね。

関東方面の方々には申し訳ないですが、関西はこの台風の影響は全くありません。雲量は多いですが、日差しも結構強く、昼間は外出を避けています。近くの公園も人手がほとんどなく、写真のように木陰のベンチにも誰も座っていません。

お彼岸頃にはもう少し気温も下がるでしょうから、そのころからまた人がどっと繰り出すんでしょうね。

プリザーブド かけて残さむ 秋の薔薇

If we see beautiful flowers, we want to leave them as they are.  Until now, there was a storage method called dry flower, but it can be stored in a more realistic state by storing with preserved flower.

秋のバラが咲き始めました。バラ園に行っても、春のバラほどの華やかさありませんが、しっとりと落ち着いた雰囲気は秋のバラ園ならでこそとは言えます。まだ暑いせいもあるでしょうが、人出も少なく、香りも気のせいか強いようにも思えます。

園内の道筋に咲く萩の花が秋ですよと知らしてくれますし、蕾を付け始めた彼岸花がいっそうその感を深めます。遠くに開ける田んぼは夏の緑から完全に黄色に変わっています。もう少しの我慢。日傘を差しても流れ出る汗を拭き拭き、園内を回ると館がありました。

入ると、いろいろの展示物に交じって、ドライフラワーやプリザーブドフラワーがありました。ドライフラワーはよく知っていましたが、プリザーブドフラワーは新しい花の保存方法だそうです。まるで生きたままのような形で保存できるそうです。生きたままのバラもいいですが、こうした形で保存されたバラにも、独特な美しさがあります。新しい体験でした。

百日紅 今年の夏も ありがとう

This tree is called Sarusuberi in Japanese because it has asmooth bark, even monkeys cannot climb. It is also called Hyakujitsukou because it blooms all summer. By the way, the English name is crape myrtle.

昨日は関西を襲った台風21号のことを書きましたが、去年の同じ日には北海道胆振東部地震(ほっかいどういぶりとうぶじしん)があったんですね。夕方のニュースで知りました。全島停電というとんでもない被害が出たんですね。

日本全体いつどこで何が起こってもおかしくない国ですから、それなりの覚悟はできているはずなんですが、どこか他人事のように気がしていることも確かです。

サルスベリの花が一番美しい時期になりました。一夏中咲き続けますから夏の真っ盛りの花のように思われていますが、サルスベリも人の子、じゃなくて、自然の生き物、やはりあの夏の暑さには参るわけです。だから、暑さも一段落したこの時期が生き生きして一番美しく見えるわけです。お彼岸ごろには急速に花も萎みます。

周りの草木も同じで、若草色ではありませんが、それよりもちょっと濃いめの緑色が鮮やかです。それを背景にするサルスベリも一段と映えるわけですね。

サルスベリは木肌がつるつるだから猿も滑って登れまいと付いた名ですが、実際には猿は楽々と登れるそうです。

漢字では百日紅と書いて「ひゃくじつこう」とも呼びますが、これも夏中咲き続けることからきた名ですね。中国名です。

涼風が 残暑を払う きび畑

A fruitful millet stands up against the blue sky. The sun shines mercilessly, but the wind blowing through the millet field is cool and feels the arrival of autumn.

去年の今日は大変でした。台風21号が通過し、大変な被害をもたらしました。

長い停電で電気が使えず、外に出ても、スーパーを始め、コンビニも開いている店はほとんどありません。信号機の電気は点いてはいますが好き勝手な方に回転していてどちら向きの信号かわかりません。交差点という交差点がこうだから、幹線道路も大渋滞。壁が落ちている家、屋根瓦が飛んでいる家。関空に向かう湾岸道路の立ち木はほとんどが折れているか倒れています。テレビでは関空が水浸しだし、関空に渡る橋にタンカーがぶつかり、大変なことになっています。こんなに強い台風は、記憶では、60年ほど前に来た伊勢湾台風以来です。

あれから1年。こうして文に起こせば記憶は甦りますが、そうでもなければもう記憶のかなたです。

今日はあの日とはまるで正反対。暑くて雲も多いですが、まだ真夏と変わりなく平穏に時は過ぎています。キビ畑のキビもしっかり実を付け、確かに秋は近づいています。