夕立の 後はカンナの 晴れやかさ

最近やたら線状降水帯という言葉を聞く様になりました。特にこの一週間は毎日の様にテレビでも報じられています。お気の毒なことに、九州や中国地方は毎年の様にこの線状降水帯によって大きな被害を被られています。昔は線状降水帯という言葉はありませんでした。調べてみたらやはりそうで、線状降水帯という用語が頻繁に用いられるようになったのは、平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害以降らしいです。線状降水帯とは 次々と発生する発達した積乱雲が列をなし、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域をいうそうです。昔は夕立という現象や言葉がありましたが、最近は滅多に聞かなくなりました。昼間に発達した積乱雲が夕方に猛烈な雨を降らせる現象です。ほんの1時間もすればすっかり晴れ上がり、あとは涼しくなるので、夕立は歓迎するものでした。俳句でも夕立は夏の大切な季語です。愛すべき季語でした。線状降水帯とは大違いです。