湯の峰の 湯音かき消す 蝉時雨

Yunomine Onsen is located at the back of the mountain in Wakayama Prefecture and is Japan’s oldest hot spring.  It was registered as a World Heritage Site as the only hot spring in the world in 2004.  I’m in the hot spring now, but the sound of the hot water will be wiped out by the roar of the cicadas.

昨日、今日と猛暑日が続いています。これでこそ夏!相手にとって不足なしと言いたいところですが、さすがに気温35度を超すとぐったりです。

近くの郵便局に足を運びましたが、往復するだけで汗はびっしょり、のどはからから。汗の出る間はいいですが、これが出なくなると熱中症、よくわかります。

今日の俳句は、何年前だったか、やっぱり7月31日に湯の峰温泉に行った折に作った句です。有名な温泉で、この日も今日と同じくらいに暑く、さすがにこの猛暑では人手も少なかったですが、それでも平日だというのに『つぼ湯』には入れませんでした。

湯の峰温泉は和歌山県の山深く、熊野本宮大社からさらに山に入ったところにある日本最古の温泉です。2004年には世界で唯一温泉として世界遺産に登録されました。古来から熊野詣の人たちが必ずと言っていいほど立ち寄ったせいで日本最古と言われるゆえんですが、私のブログにも書いた通り、それほど熊野信仰は深くて古く、日本建国の謎にも迫るものがあります。ぜひ皆さんも一度訪ねてください。

木苺を 枕に旅の 昼寝かな

Raspberry is growing on the slope of the mountain path. The sweet and sour taste spreads in my mouth when I eat it. Even though the sun is shining, not too hot, I was lying on the meadow and slept for a while.

木苺は木なりのイチゴということで付いた名です。

イチゴも品種改良がどんどん進み、トマトと変わらないくらいの大きさのものまであります。木苺も野イチゴの一種で80種類はあるといわれています。

ヘビイチゴもよく見かけますが、酸っぱいだけで美味しくはありません。街中の植え込みにも時々野いちごができていることがありますが、熟せば結構おいしいものです、

イチゴには夢があり、最近ではハウスでいちご狩りの幟を掲げているところがたくさんあり、どことも子供連れで盛況です。

晴れ間で日は指していましたが暑くなかったので、木苺の傍らで横たわっていつの間にかうとうとしました。

萩も咲き 紫陽花も咲く 夏高原

Not to mention the summer flowers on the plateau in the beginning of summer, the remnants of the rainy season flowers are still blooming, and the autumn Hagi  has already begun to bloom. A scene that is difficult to express is unfolding.

山道を歩いおていたら花弁の大きいガクアジサイが咲いています。季節も季節だし、その大きな花弁にはびっくりしました。しばらく行くと今度は萩です。まだ咲き始めですが、萩と言えば秋を連想しますので、これもびっくり。まだ夏もこれからですが、季節がこんがらがってしまいます。昔からこうだったのか、最近の環境が変わったからこうなったのか知りたいものです。

そういえば、果物しても野菜にしても、アイスクリームもそうですが、全く季節感が亡くなりました。

「人生は芸術を模倣する(Life imitates art)」というオスカー・ワイルドの有名な言葉がありますが、自然が人間世界を模倣したのか、人間世界が自然を模倣したのか、自然が変わり、世界が変わり、諸行無常の理を確信するこの頃です。

飛火野の 涼を扇ぐや 奈良団扇

Nara Uchiwa is a traditional handicraft of Nara. The frame is made of bamboo and an open-workJapanese paper is attached. With this fan, you can convey the cool feeling of the Torino of Nara Park.

奈良団扇は奈良の伝統工芸品で、竹組の骨に透かし彫りの和紙が貼られているのが特徴です。

団扇は西洋にはなく、日本と中国そしてアジアの一部にしかありません。骨組みのなる竹が西洋にはほとんどなく、アジアの一部地域にしかないからです。日本では『竹取物語』にも出てくるように竹の文化が根付いています。

ミュージカル『マイフェアーレディ』でオードリー・ヘップバーン扮するイライザが夜会で団扇をもって現れる場面がありますが、異国情緒をもつアイテムとしては利用されていたようです。

エディソンが電球のフィラメントに日本の竹を利用したことはよく知らていますが、最近はこうした団扇にも関心が持たれebayなどでもよく見かけますし、フローリンゴの素材として竹が注目されているそうです。

 

 

 

白雲に イチゴを掛けて かき氷

If you put red sugar syrup onto the rising gigantic columns of clouds, it may become scraped ice. As soon as you put it in your mouth, your heat will be eliminated at once.

梅雨明けしたとたんに台風。せっかくの夏入りも拍子抜けです。

中心気圧が1000hPaというから全くの豆台風。1気圧が1013hPaで、これが基準ですから、低気圧の発達した程度です。

ただ、風の被害はほとんどないでしょうが、雨雲を巻き込んでいるのでこれが怖い。最近は雨の降り方が尋常ではありません。熱帯地方のスコールにそっくりです。日本は河川が多くて山が近いから降った雨が短時間で町や村にあふれる。土砂崩れが起きる。これが怖い。豆台風が豆台風で収まらなくなることだってあります。

日本はこういう国なんですね。台風あり、地震あり、噴火あり、一年中何が起こるかわからない。心の休まる暇がない。だから平穏な時は、祭りあり、花火あり、野山に海に繰り出したくなる。

世界を見回してもこんなに落ち着きのない国はないでしょうし、こんなにバラエティに富んだ国はないでしょう。

京都や奈良のしっとり感。浅草や千日前の雑踏。北海道や九州阿蘇の雄大な広がり。

台風一過、早く灼熱の夏を取り戻してほしいです。

 

川風に 泳ぐ真夏の 鯉のぼり

When I follow National Route 9 in midsummer, there is a Michi-no-Eki, a roadside station, and out-of-season carp streamers are swimming in the river breeze.  It is a time to relax and forget the tiredness of the trip for a while while eating a chilled Warabimochi.

国道9号線は京都市の中心烏丸5条から山陰地方を抜けて下関駅に通じる国道です。総延長784㎞は国道の中では全国第3位。ちなみに、第1位は国道58号(鹿児島県鹿児島市ー沖縄県那覇市)の884㎞、第2位は国道4号(京都府京都市ー山口県下関市)の836㎞です。

冬は吹雪と積雪でしばしば通行不能になります。今はまだ全通はしていませんが山陰高速道が敷かれ、昔ほどの不便はなくなりました。

夏は、冬と打って変わって、日本海も穏やかだし、昼はそれなりに暑いですが、夜はグーンと気温が下がります。歴史と景色を辿れる道でもあります。

その国道9号線を辿っていると、何という名の道の駅だったか、川筋に鯉のぼりが揚がっています。とても風情があって、ちょうどお昼時でもありますし、冷えたわらび餅が美味しそうなので、それを買って川筋の休憩所でひと休み。

最近は、ここに限らず、真夏でも鯉のぼりが泳いでいる風景をよく見かけます。

お腹がすいていたので、大盛のわらび餅を買ったので最後は大変。夏のことだから、残すのもなんだし、もちろん捨てるのはもったいないし、いけません。頑張って食べきりましたが、もう歩けない。せっかくの風情もあったものではない。

写真とは裏腹な実態に反省しています。

浜木綿の 白さ浮き出す 空と海

The sea of the azure, the deep blue sky, the whiteness of Hamayu that blooms against them are all the more striking.

昨日は私的梅雨明け宣言を出した後、気象庁からも関西の梅雨明けが宣言されました。例年に比べて3日遅いそうです。

しかし周りはもうすっかり夏です。近くの海浜公園に咲くハマユウは早くから花を咲かせ、紺碧の海とまだ少し梅雨の名残をとどめる青空を背景に白さが目立ちます。

ハマユウはヒガンバナ科の植物ですが、ヒガンバナは初秋に真っ赤な花を咲かせます。ハマユウは白、ヒガンバナは赤、絶妙の配色です。ハマユウの色が赤なら暑苦しくて堪りません。海浜に咲く花として、空や海の青には馴染みません。

夏本番はまだこれから。人の動きも静かです。東京オリンピックまであと1年ということで、昨日はNHKでも特番を放映していましたが、京アニメ事件がまだ尾を引いているのか、相次ぐ高齢者の自動車事故のせいか、参院選で蒸し返された消費税と社会不安のせいか、今ひとつもろ手を挙げて喜べないのが実感です。

韓国の執拗なダダ捏ねも困ったものです。根にある植民地問題も歴史の必然性によるものであって、日本と韓国だけの問題ではなく、世界の列強と弱小国の関係が皆そうであったわけで、いつまででもそれを蒸し返しているのは、中国と韓国だけです。どちらの国も時の政権維持の手段として反日を掲げ、反日教育をしているのですから、困ったことです。

来週からは雲一つない夏の青空が見えることでしょう。

夏の日は 天上天下 花盛り

The rainy season is over, at last, full-scale summer has arrived.  Colorful flowers bloom in the fields and the mountains, and fireworks are launched all over Japan at night.  Summer is a very season in which there is held a huge pageant, day and night.

関西の梅雨明けはまだ気象庁からは宣言されていません。ぼくが勝手に宣言します。空には雲も多く、陽光も射したり陰ったりですが、陽光は完全に夏だし、クマゼミの鳴き声がうるさいくらいだからです。

春、秋、冬は徐々に春、秋、冬で、さあ春だというような区切りがありませんが、夏は梅雨明け、即夏というはっきりした区切りがあります。もちろん、夏も春から徐々に夏になっていくんでしょうが、梅雨明けの区切りは明確です。自然もそうだし、7月21日、地方によっては違うでしょうが、この日から多くの学校が夏休みに入り、朝から子供たちがいたるところで見受けられます。

自然の厳しさは冬も同じですが、冬は家に籠ってひたすら寒さに耐えるイメージですが、夏はギラギラ輝く日差しの中で、泳ぎ、走り、登り、とにかく戸外で活動的です。なにか、この年になっても、ワクワクするものがあります。色彩にも富み、食材も豊か、様々なイベントも目白押しです。

どうかこの夏は、暗い出来事が無いように、それだけを祈ります。

クマゼミの 声にも聞くや 京アニメ

The cry of Kumazemi is getting stronger. When I’m listening to the cry, I feel like hear the sad cry of people who died in the arson incident that happened in Kyoto the other day.

クマゼミの勢いが増してきました。梅雨明けです。

それにしても先日の京都で起こった放火による殺人事件は痛ましいことです。多くの人たちに夢と希望を与えるアニメーションの制作に没頭している最中の出来事です。何が何だかわからないまま火災から逃れようと屋上に向かったに違いありません。逃れ切れぬまま亡くなった時の苦しさを想像するだけでも震えがきます。

今放送中のNHKの朝ドラを見ているので、制作現場の様子がリアルに思い出されるのでなおさらです。34人もの方々が亡くなったなんてあまりにも悲惨です。

自分の不満をぶつけるためにこれだけ多くの犠牲者を出していいんでしょうか。自分が死にたいから、誰かを恨んでいるからといって、そのために何の関わりもない人を巻き添えにする事件が最近多すぎます。

社会の病理と言ったらそれまでですが、どうしたらこういう事件をなくせるんでしょうか。幼児虐待、いじめ、経済格差、その根は深いものがあります。

参院選挙も終わり、万歳万歳の映像が流れる中、社会の片隅で臍を噛んでいる人たちにもっともっと救いの手を差し伸べることのできる社会に一日も早くなってほしいものです。

一日は 祇園守りの 命かな

Gionmamori is a kind of mokuge.  It blooms around the Gion Festival in Kyoto, so people in Kyoto call so. It looks like it continues to bloom in summer, but the life of a single flower is only one day.

ムクゲの花があちらこちらに咲いています。白いのとピン色が多いですが、紫色のもあります。

梅雨時分から咲き始め夏中咲いていますが、一つ一つの花は一日で咲いて一日で散ってしまいます。ムクゲの木の下には落ちた花がたくさん散らばっています。

普通に見かけるムクゲは一重ですが、八重咲もあります。祇園守(ぎおんまもり)はムクゲの一種で、京都八坂神社本殿裏の咲くムクゲは、一重でもなく八重でもない、半八重といった感じで、花芯に小さな花弁が十文字のように付いています。八坂神社で受けるお守りは家紋の祇園守紋といってこのムクゲを図案化したものです。十字架にも似ていてキリシタン大名が図案化したのではないかと言い伝えられてもいます。

このムクゲにしてもそうだし、夏中咲き続ける花はどれも一つの花の寿命は一日か長くて三日。まさに「花の命は短くて」、次々花開くから夏中咲き続けると思われるわけです。

梅雨が明けたのか開けていないのか、はっきりしないお天気ですが、去年に比べたら、今のところ涼しいのが救いです。