絞り汁 耳に垂らした ユキノシタ

Yukinoshita flowers bloomed. When I suffered from my ears as a child, I got the juice of Yukinoshita leaves dropped in the holes of my ears. It had an immediate effect and in a couple of days the pain of the ear was gone. It also worked well for insect bites and cuts. It reminds me of various things.

ユキノシタの花が咲きました。都会ではすっかり影を潜めましたが、田舎や古いお家には今でも庭に隅に必ずと言っていいほど植えられています。

しもやけ、火傷、腫物、虫刺され、漆負け、そして耳垂れや中耳炎などに、ユキノシタのしぼり汁を塗ったり垂らしこんだりしましたし、風邪の時には葉に氷砂糖、生姜を入れて煎じて飲みました。その他、小児のひきつけにも効くそうだし、解熱・解毒によく効くということで葉を乾燥させて保存していました。ともかく家庭の万能薬だったわけです。薬局に行ってもこんな万能薬はありません。

また食材としても、田舎の民宿などで「白雪揚げ」として出すところもありますし、家でも胡麻和えや生姜和えの食材としても使われます。

高校の生物の時間に、ユキノシタの葉を使って、原形質分離の観察をしたこともあります。

西洋薬万能の時代で、確かにピンポイント的には効果てきめんですが、もぐら叩きみたいなところがあり、ここは良くなったけれども、そのせいでここが悪くなった、つまり副作用という意外に怖い側面があります。

今日はユキノシタ。いろんな思い出とともに、今の薬のことも考えさせられます。