お盆まで 咲いておくれよ ハケオモト

The official name of this flower is Haemansus. In Japanese name, it is called red eyebrow brush omoto. It is called because it resembles the brush used by geisha to make eyebrows. It is very similar to Higanbana, the cluster amaryllis, that blooms in autumn.

正式名はハエマンサス。アフリカ原産で冬生育型をアルビフロムス、夏生育型をムルティフロルスと言います。

写真はムルティフロルスで日本のヒガンバナに似ていますが、それもそのはずどちらもヒガンバナ科の花です。現地では「血の花」と呼ばれていますが、日本ではセンコウハナビ(線香花火)とも呼ばれます。線香花火は下に花火を散らしますが、これはどちらかと言えば打ち上げ花火型でちょっとちぐはぐです。アメリカではアメリカンフットボールとも呼ばれるそうで丸い球形からそう呼ぶのでしょう。

日本ではもう一つ別名があって、アカマユハケオモト(赤眉刷毛万年青)といい、白い花が咲くアルビフロムスの和名がマユハケオモト(眉刷毛万年青)で、芸子が眉を整える刷毛によく似ていることから付いた名で、その赤いバージョンが写真のアカマユハケオモト(赤眉刷毛万年青)というわけです。頭がこんがらがえっちゃいますね。

普通は園芸種でこうして野生で見かけることは珍しいですが、初めから野生であったわけではなく、誰かが捨てたか植えて花を咲かせたんでしょうね。最近は国際化も進んだせいか、こうして園芸種とかペットとして持ち込まれたものが野生化するということがよくあります。良いのか悪いのか、難しい問題です。