逝く夏は 日干しボートと 波の音

Today is the last day of August.  No one is on the beach that was so crowded.  Boats line up on the coast and are in the sun.  Only the sound of the waves that strike is heard rhythmically.

今日は31日。8月最後の日です。あれだけ賑わっていた海岸にはカラフルなボートがまだ残る夏の日差しを受けて輝いています。聞こえるのは規則正しく打ち寄せる波の音だけ。いつもの晩夏の風景です。

ただこの風景を見る人には、年々寂しさが募ります。打ち寄せる波は、時には荒く、時には穏やかですが、未来永劫に続きます。人は限られた命。打ち寄せる波は単調に時を刻みますが、その単調さに聞き入るうち、黄泉の国に行くやに思えます。

遠くで鳴る貨物船の警笛ではっと目が開くと、引き波が残していった白砂がズックに被さっていました。