チアリーダー 若さ弾ける 夏休み

The Tenugui Festival was held at the Hamadera Park in Sakai, Osaka. There were held the cheerleaders by girls from kindergarten to elementary school. A big applause arose from the audience for the vigorous performance.

7月20日、大阪堺市の浜寺公園で「てぬぐいフェステバル」が開催されました。全国の手拭いの織物業者や染色業者が催したフェステバルです。

泉州はもともと日本の綿織物の主要生産地で日本の外貨獲得にも寄与した地域です。今は中国や東南アジアの安い綿織物に主要生産国の地位は奪われましたが、その伝統技術と芸術性は追随を許さないものがあります。

それが日本ブームの中で世界に見直されています。その紹介と需要拡大を目指すフェステバルで、ファッションショーや様々な催しものがありました。

中でも幼稚園から小学生の女の子たちのチアリーダーは、その溌剌とした演技には大きな拍手が起こりました。

ヒマワリは 太陽からの エイリアン

Sunflower is a typical flower of summer. We feel summer just by looking at this flower. This is a universal recognition. It must be an alien having come from the sun.

わーぉ、夏休みだ!

この年になっても7月20日はわくわくします。つーしんぼ(通知簿)をもらって、ちょっと気になるけど、そんなことより夏休みの夢が広がる日です。

今の子たちはどうなんでしょう。勉強勉強で追い倒されている印象が深いんですが。

朝のラジオ体操と絵日記だけは欠かさなかったけれど、宿題はやらないと決めていました。小学校から高校までそれで叱られたことはありません。先生だってどうでもいいんです。

今この日記を書いていても外ではセミがうるさく誘います。何してんだよ。早よ出て来いよとね。毎日がそうなんだから、勉強ができますか。

ヒマワリ。大好きです。種をよく見ると右巻きと左巻きが合体している。絵日記に書いたことがあります。先生が誉めてくれました。後にこのヒマワリの種の付き方がフィボナッチ数列という不思議な数列と関係があり、生命や美と密接な関係があることを知ることになります。

吉田拓郎さんの『夏休み』。大好きです。

絞り汁 耳に垂らした ユキノシタ

Yukinoshita flowers bloomed. When I suffered from my ears as a child, I got the juice of Yukinoshita leaves dropped in the holes of my ears. It had an immediate effect and in a couple of days the pain of the ear was gone. It also worked well for insect bites and cuts. It reminds me of various things.

ユキノシタの花が咲きました。都会ではすっかり影を潜めましたが、田舎や古いお家には今でも庭に隅に必ずと言っていいほど植えられています。

しもやけ、火傷、腫物、虫刺され、漆負け、そして耳垂れや中耳炎などに、ユキノシタのしぼり汁を塗ったり垂らしこんだりしましたし、風邪の時には葉に氷砂糖、生姜を入れて煎じて飲みました。その他、小児のひきつけにも効くそうだし、解熱・解毒によく効くということで葉を乾燥させて保存していました。ともかく家庭の万能薬だったわけです。薬局に行ってもこんな万能薬はありません。

また食材としても、田舎の民宿などで「白雪揚げ」として出すところもありますし、家でも胡麻和えや生姜和えの食材としても使われます。

高校の生物の時間に、ユキノシタの葉を使って、原形質分離の観察をしたこともあります。

西洋薬万能の時代で、確かにピンポイント的には効果てきめんですが、もぐら叩きみたいなところがあり、ここは良くなったけれども、そのせいでここが悪くなった、つまり副作用という意外に怖い側面があります。

今日はユキノシタ。いろんな思い出とともに、今の薬のことも考えさせられます。

鋸草 白馬を目ざす 足を止め

Various alpine plants bloom in the vicinity of the Tsugaike Pond on the middle of Mt.Hakubadake. During taking a walk around the road, taking photos, the memory card of my camera will be full quickly. One of them is this Nokogiriso. Although the leaves seem to hurt us like a saw, the flowers look beautiful and tender.

白馬岳もいよいよシーズンを迎えます。何度の何度も登った山で花に魅せられたのもこの白馬岳かもしれません。

今は山頂小屋も立派になり、下界のホテルも顔負けするほどですが、昔は素朴な山小屋で、と言っても、昔から人気の山小屋で、他の山小屋とは違って規模も大きく、登山客も多かったです。真夏に登っても気温2度、ストーブをガンガン焚いて暖を取ったこともあります。

いくつもの登山ルートはありますが、栂池から白馬大池ルートがお気に入りでした。変化に富み、つらい岩場もありますが、高原情緒豊かな憩いのエリアもたくさんあります。

木道を伝っての高原植物観賞はここがいちばんです。たくさんたくさん花の写真を撮りました。今はデジタルですが、昔はフィルム。すぐにいっぱいになり、フィルム交換も大変でした。

いつもこの栂池付近で時間を取られ、先の大池に急がねばならないこともしばしばでした。

ノコギリソウは白いのが普通ですが、たまにピンクから真っ赤なものまであり、それこそ葉の鋸状のとげとげしさからは予想もつかない可憐で美しい花です。

この日ぞと 雌伏八年 蝉の声

The cries of Semi have being got noisy. The Semi’s shell can be seen in the trees and grass. The Semi spend 3 to 17 years in the soil, become adults, molt, males continue to cry for a week in search of females, and die together.

セミが本格的に鳴き始めました。木や草にもセミの抜け殻が沢山見受けられます。ほぼ1週間、オスはメスを求めて鳴き続けます。恋が成就したのかしなかったのか、路上で大往生を遂げたセミの亡骸をよく見かけるようになります。

子を宿したメスは針状の卵管から土に卵を産み落とし、卵から孵った幼虫は3年から長いもので17年もの間土の中で命を育み、成虫になり、梅雨明けを見計らって木や草に登り、脱皮して、その輪廻を繰り返します。

源氏物語の『空蝉(うつせみ)』の「空蝉」は、光源氏から求愛される女性の名前ですが、空蝉とはもともとセミの抜け殻のことで、脱皮してたかだか1週間、その日のうちに鳥に食われてしまうかもしれない、そんな儚いセミの一生を女性の運命に移し替えたり、人の一生を移し替えて、儚いこの世の意味にも使われます。

これから迎える夏はまさしく太陽も生命も「盛者必衰」。蝉の声が騒音にしか聞こえない西洋人と日本人の違いはどこから来ているんでしょうね。

大峰の コイワカガミが そぼ濡れて

Mt.Omine is located in Yoshino Kumano National Park, and the whole area was registered as a UNESCO World Heritage Site in 2004. This area is the area with the highest rainfall in Japan, and the daily rainfall of 844 mm is a Japanese record.  Under such circumstances, it was impressive that Koiwakagami was soaking wet and still beautifully blooming.

今日は快晴ではありませんが、夏を思わせる陽気です。もう梅雨晴れもまじか。もう覚悟もできていますから、早くあの暑い夏が来てほしい気持ちです。

今日はコイワカガミです。大峰山に咲いていました。

大峰山は、修験道の山として有名で、全国から多くの修験者や観光客がやって来ます。白装束に身を固め、先導役の修験者が法螺貝を吹いて、「六根清浄」を唱えながら大峰山に登っていきます。

途中、「女人結界」といって、ここから先は女性は入れないという境界があります。女性を差別するという意味ではなくて、男性にとって女性は母であり、甘える存在であるため、男として自立したいという願いを込めて女性を断ち切る覚悟の境界なのです。

険しい山道を登り、断崖絶壁にあわや真っ逆さまの恐怖を味わい、これからの人生を乗り切る気概を持つわけです。吉野や大台ケ原そして熊野はそうした大自然の中で人がどう生きていくかを探る人生の道場でもあるわけです。

1年365日の内300日は雨と言われるほど降水量が多く、一日844㎜の降水量は日本記録です。

コイワカガミはそんな修験者にとって女性の優しさを感じさせる花です。

日本海 ハマナス咲いて 波静か

Hamanas grow wild in the Hakuto coast of Tottori Prefecture.  The raging Japan Sea in winter is quiet in these days and the hamanas are swaying gently in the sea breeze.

今日は「海の日」。祝日なんですね。忘れていました。我々の世代にはピンときません。

1995年(平成7年)に制定され、1996年(平成8年)から施行され、当初は7月20日だったのを、2003年(平成15年)の祝日法改正(ハッピーマンデイ制度)により、7月の第3月曜日となったそうです。学生にはありがたい改正ですね。7月20日だと、たぶんこの日は終業式の日だからあまり有り難くありませんが、例えば今日15日だと、儲かったという感じがします。

カレンダーを見ると、8月12日も祝日です。何の祝日かとよく見てみたら、「海の日」。へー、知りませんでした。これも学生にとっては、というよりもサラリーマンや大人にとっても祝日の有り難さが薄い日です。お盆の日だから大概の会社は休みでしょうからね。

なんでこんな祝日の日の決め方をしたんでしょう。「海に日」も「山に日」もあってもいいんですが、それならいっそのこと、例えば、7月1日を「海の日」2日を「山の日」と決めれば、今年なら、6月29日(土)、6月30日(日)から4日連続休みになって、多くの人が海や山に出かけることになる。あのお盆を挟んでの民族大移動も少しはましになるんではないでしょうかね。

7月1日前後だと、まだ梅雨の真っ最中で、この提案もベストではありませんが、せっかく祝日を決めるんだったら、皆んなが喜ぶ日で、交通渋滞や、人込みラッシュが起こらない工夫をして決めてほしいものです。

ハマナスは故森繁久彌さんが自作自演したり、加藤登紀子さんが歌って知られるようになりましたが、どちらかと言えば北の海辺に咲く花です。鳥取県の白兎海岸にも自生していますが、これが南限だそうです。

あの荒い日本海も、ハマナスが咲くとおとなしく、優しい浜風を送っています。

初蝉で 思い出すのは 夏休み

I heard the cry of the first Semi. It is summer vacation toremember when I hear the cry. I remember various things. Radio exercises, picture diary, sea bathing, mountain climbing etc are all fun memories. A rich vacation promises a rich life.

近所を散歩しているとニイニイゼミの鳴き声がしました。この夏初めて聞いた蝉の声です。梅雨明け前にニイニイゼミの声を聞くことはないのですが、何を勘違いしたのか羽化して鳴いてみたのでしょう。来週末くらいには梅雨も明けるでしょうから、ニイニイゼミも一斉に鳴きだすでしょう。先鞭をつけたのかもしれません。昨年はこの日にクマゼミの声を聞いたから、今年の梅雨明けは遅れています。

また梅雨明け時分にはヒグラシが一斉に鳴き始めます。ヒグラシだから日暮れに鳴くと思われていますが、日が明けるか開けないくらいに一匹が鳴くとそれを合図に波が伝わるように一斉に鳴きだし、まさにヒグラシの蝉時雨です。その清澄な鳴き声に、いつもこの時期は睡眠不足になります。

そしていつまでたっても忘れないのが子供のころの夏休みです。いつもいつも鮮明に記憶がよみがえってきます。子供たちには、勉強も大切ですが、どうか楽しい夏休みを送ってほしいと思います。

ランタナが 咲いて今年の 夏シーズン

Lantana has begun to bloom. Soon the rainy season will close and the summer season will begin. Lantana will continue to bloom with seven changes until the end of autumn.

ランタナがあちらこちらで咲き始めました。梅雨の主役アジサイに代わってランタナが咲き始めると梅雨も終わり、本格的夏の到来です。

ランタナはとても生命力の強い花で、これから秋の終わりくらいまで咲き続け、花の色も変わります。和名の「七変化」の由来です。

紫陽花によく似ていて淵の花は大きく内側は小さい花を咲かせ、色も異なります。花には蝶が群がり、秋には黒い小さな実を求めて鳥たちがやってきます。人間には有毒な実ですが、鳥たちには無毒です。

可愛い花に似合わず世界の侵略的外来種ワースト100に選定されていて、日本でもここ10年の間に急速に植えています。特にオーストラリアや東南アジアでは繁殖が激しく好まれていません。

21世紀という世界は、人だけでなく、植物っ動物までもグローバル化が進む世紀ですね。

鷺草が 何の化身か 墓地公園

Sagiso is blooming in the woods of the cemetery park. The pure white grass swaying in a gloomy amid looks like an incarnation of God or Buddha.

お墓参りに行きました。そばの林の中にサギソウが咲いています。空梅雨とはいえ空は曇り空。薄暗い中に真っ白なサギソウがそよ風に揺れている姿はまさしくシラサギが飛び交っているよう。

というよりも、場所が場所だけに、その姿はなにか神か仏の化身のように見えます。魂が飛んでいるようにも見えます。不思議な光景です。パワースポットという言葉がありますが、ここがまさしくそのようなスポットです。命あるものと、土の眠る命の交流の場かもしれません。

昨日は「はやぶさ2号」が小惑星「リュウグウ」への2度目の着地に成功し、46億年前に、生命の材料となった水や有機物が「リュウグウ」のような小惑星によって地球に運ばれたのではないかという仮説を証明すべく、地中から岩石その他を採集することに成功したというニュースが飛び込んできました。

生命。宇宙の最大の産物であると同時に、永遠の謎。

我々、生きとし生けるものが担うものが命です。