曼珠沙華 此岸(しがん)彼岸に 緋毛氈(ひもうせん)

Manjushage is full bloom on both banks of the river. It’s like a view of the Buddhist world. Buddhism teaches that the world we live in is called this world ,’Shigan’, and that world after death, ‘Higan’, and that  there is a world after death. And the river that separates the two worlds is called the River of Sanzu.

今日でお彼岸もお終いです。日もだんだん短くなって、朝晩の影もくっきり長くなりました。最高気温も30度を下回り、最低気温も20度を下回る日が多くなりました。凌ぎやすい麗らかなお天気が続いています。

両岸にびっしり咲いた曼殊沙華(彼岸花)、真ん中に川。此岸と彼岸と三途の川。仏教絵のようです。

煩悩渦巻く此岸、煩悩から解放された解脱の世界、彼岸。此岸から彼岸に渡るには三途の川を泳ぎ切らねばなりません。

出家して修業を積んだ高僧だけがそれが可能だと教えるのが小乗仏教。

いやいや、この世(此岸)にいても「般若波羅蜜多」を唱え、六波羅蜜(六つの実践)を行えば彼岸に行けますよと教えるのが大乗仏教。

「般若」つまり知恵を出して、「波羅蜜多」彼岸に渡りましょう。その為には次の6つのことを実践しましょう。

1.布施波羅蜜(ふせ) 布施をすること
2.持戒波羅蜜(じかい) 戒律を持って生きること
3.忍辱波羅蜜(にんにく) 堪え忍ぶこと
4.精進波羅蜜(しょうじん) 努力すること
5.禅定波羅蜜(ぜんじょう) 座禅すること
6.智慧波羅蜜(ちえ) 前五つの波羅蜜の実践によって得られる智慧のこと

日本の仏教の中核になる教えです。

般若波羅蜜多、般若波羅蜜多、般若波羅蜜多、・・・・