残り蝉 微かに鳴くや 空きベンチ

The green of the lawn in the forest is brighter in the late summer sun. A bench where no one is sitting in the forest looks like lonely.  Occasionally the surviving cicadas are chirping.

台風15号が千葉県に上陸し大変な被害が出ているそうです。千葉市では瞬間最大風速57.5mというから、家が軒並み倒れても不思議でない風速です。東京周辺でも40m以上だというから皆さんびっくりなさったでしょう。

台風といえば、今までならまず九州か四国に上陸しそれから東海、関東というのが通り道だったのですが、最近はこうしていきなり東海、関東方面に上陸というのが多くなっています。中には関東に上陸して関西、九州に抜ける台風も現れ、最近しばしば起こる高速道路の逆走そっくりです。自然も人を模倣するんですね。

関東方面の方々には申し訳ないですが、関西はこの台風の影響は全くありません。雲量は多いですが、日差しも結構強く、昼間は外出を避けています。近くの公園も人手がほとんどなく、写真のように木陰のベンチにも誰も座っていません。

お彼岸頃にはもう少し気温も下がるでしょうから、そのころからまた人がどっと繰り出すんでしょうね。

プリザーブド かけて残さむ 秋の薔薇

If we see beautiful flowers, we want to leave them as they are.  Until now, there was a storage method called dry flower, but it can be stored in a more realistic state by storing with preserved flower.

秋のバラが咲き始めました。バラ園に行っても、春のバラほどの華やかさありませんが、しっとりと落ち着いた雰囲気は秋のバラ園ならでこそとは言えます。まだ暑いせいもあるでしょうが、人出も少なく、香りも気のせいか強いようにも思えます。

園内の道筋に咲く萩の花が秋ですよと知らしてくれますし、蕾を付け始めた彼岸花がいっそうその感を深めます。遠くに開ける田んぼは夏の緑から完全に黄色に変わっています。もう少しの我慢。日傘を差しても流れ出る汗を拭き拭き、園内を回ると館がありました。

入ると、いろいろの展示物に交じって、ドライフラワーやプリザーブドフラワーがありました。ドライフラワーはよく知っていましたが、プリザーブドフラワーは新しい花の保存方法だそうです。まるで生きたままのような形で保存できるそうです。生きたままのバラもいいですが、こうした形で保存されたバラにも、独特な美しさがあります。新しい体験でした。

百日紅 今年の夏も ありがとう

This tree is called Sarusuberi in Japanese because it has asmooth bark, even monkeys cannot climb. It is also called Hyakujitsukou because it blooms all summer. By the way, the English name is crape myrtle.

昨日は関西を襲った台風21号のことを書きましたが、去年の同じ日には北海道胆振東部地震(ほっかいどういぶりとうぶじしん)があったんですね。夕方のニュースで知りました。全島停電というとんでもない被害が出たんですね。

日本全体いつどこで何が起こってもおかしくない国ですから、それなりの覚悟はできているはずなんですが、どこか他人事のように気がしていることも確かです。

サルスベリの花が一番美しい時期になりました。一夏中咲き続けますから夏の真っ盛りの花のように思われていますが、サルスベリも人の子、じゃなくて、自然の生き物、やはりあの夏の暑さには参るわけです。だから、暑さも一段落したこの時期が生き生きして一番美しく見えるわけです。お彼岸ごろには急速に花も萎みます。

周りの草木も同じで、若草色ではありませんが、それよりもちょっと濃いめの緑色が鮮やかです。それを背景にするサルスベリも一段と映えるわけですね。

サルスベリは木肌がつるつるだから猿も滑って登れまいと付いた名ですが、実際には猿は楽々と登れるそうです。

漢字では百日紅と書いて「ひゃくじつこう」とも呼びますが、これも夏中咲き続けることからきた名ですね。中国名です。

涼風が 残暑を払う きび畑

A fruitful millet stands up against the blue sky. The sun shines mercilessly, but the wind blowing through the millet field is cool and feels the arrival of autumn.

去年の今日は大変でした。台風21号が通過し、大変な被害をもたらしました。

長い停電で電気が使えず、外に出ても、スーパーを始め、コンビニも開いている店はほとんどありません。信号機の電気は点いてはいますが好き勝手な方に回転していてどちら向きの信号かわかりません。交差点という交差点がこうだから、幹線道路も大渋滞。壁が落ちている家、屋根瓦が飛んでいる家。関空に向かう湾岸道路の立ち木はほとんどが折れているか倒れています。テレビでは関空が水浸しだし、関空に渡る橋にタンカーがぶつかり、大変なことになっています。こんなに強い台風は、記憶では、60年ほど前に来た伊勢湾台風以来です。

あれから1年。こうして文に起こせば記憶は甦りますが、そうでもなければもう記憶のかなたです。

今日はあの日とはまるで正反対。暑くて雲も多いですが、まだ真夏と変わりなく平穏に時は過ぎています。キビ畑のキビもしっかり実を付け、確かに秋は近づいています。

彼岸には この鶏頭を 手向けたし

The flowers of early autumn have begun to appear. They will be available at the time of the Higan. Cockscomb flowers are also blossoming in red. I’m worried whether they’ll keep blooming to the Higan festival.

残暑は厳しいと昔から言います。暑い夏を潜り抜け、いったん秋の気配を感じたと思えば、またこの暑さです。だからいっそう暑さが堪えます。

しかし近くの里道を歩いていると、カンナや百日紅のように夏を引っ張る花もあれば、この鶏頭や萩や菊といった初秋の花々も咲き始めています。まさに晩夏と初秋が入れ混じった景色です。

岸和田ではだんじり祭りに備え、いたるところに提灯櫓が立ち、朝の早くからお囃子の練習の音が聞こえてきます。

このだんじり祭りが終われば秋のお彼岸。そのころには確実にヒガンバナが咲き、いっぺんに秋風景に代わります。気ぜわしいようなそうでないような。

この立派に咲いた鶏頭はお彼岸まで持つのか気がかりです。

 

宵の口 何に酔うたか 酔芙蓉

The “Sui” of Suifuyo means to get drunk and the “Fuyo” of Suifuyo means the flower. The flower of Suifuyo is white in the morning, but turns pink in the evening. The Suifuyo is white in the morning, but gradually turns pink in the afternoon and turns red in the evening. Therefore, the Suifuyo symbolizes “change of mind” in the language of a flower.

酔芙蓉は芙蓉の一種で、朝のうちは花が白く、午後にはだんだんピンク色に染まりだし、夕方には鮮やかな紅色に染まります。

だんだんと紅色に変化すものですから、ちょうどお酒に酔っていくような様子に見え、このような名前が付いたのでしょう。

こうして花には一日で色が変化するものや、季節で変化するものなど結構あるものです。

残暑がぶり返ったようで、連日熱いお天気が続いていますが、秋は待ち遠しいけれど夏の余韻も楽しめるようで、あまり苦にもなりません。

それよりも、10月には消費税がいよいよ10%になります。いつになったらこの国は豊かさを実感できる国になるんでしょうね。

 

門前に 秋を生けたる お方かな

As I walk along the road, I found an old house with a vase with autumn flowers in front of the gate.  I can image what a nice person living in this house he is. The sunshine of summer remains strong, but when looking at these flowers, autumn is definitely approaching.

今日もあるお家を訪ねました。門前にはいつも季節季節の生け花が飾ってあるお家です。

案の定、ススキに咲きかけの萩の花、夏の名残をとどめるホウズキ、黄色い野菊、完璧です。大きめの花瓶か土瓶か、土瓶のほうがよろしい。横に鋳鉄でこしらえた鯉が泳いでいて、土台は大きな木の輪切りです。家の主の風流が偲ばれます。

外の日差しはまだまだ強く、空気が澄んでいるだけに、なおきつい。秋の風情と夏の名残を感じながら、さらに涼を求めて林に歩を進めました。

ツクツクが 鳴いて勢出す 水車かな

When I was walking in the mountain village, I came across a big watermill.  Receiving the abundant water that flows down, it makes sounds.  Probably it seems to be threshed the rice which has finished harvesting.  A tsukutsuboushi is crying in the distance. 

山道を歩いていると大きな水車に出くわしました。山から流れ落ちる豊かな水を受けて勢い良く回っています。収穫を終えたお米を脱穀しているのかもしれません。それとも最近はやりの自家発電かもしれません。

最近こうした水車が時々見受けられるようになりました。脱原発の代替エネルギーの一つとして見直されているからでしょうか。原理は水力発電と同じですからもっともなことです。大がかりな水力発電所で発電しても遠くへ送電する際にはかなりのロスが出るそうですから、これからもっともっと見直されてもよいような気がします。

山の中でもときどき太陽パネルの畑に出くわし、せっかく良い景色も台無しといった光景を見かけますが、水車なら景観を損なうことなく馴染めます。

遠くでツクツクボウシがまだ鳴いています。

訪ねると 人懐こくも 山の百合

When I visited the place for the first time in a year where the mountain lilies used to bloom, just as I expected, the Yamayuri was in full bloom.  Every flower   looks like speaking to me friendly.

近くの山に、いつもこの頃に咲く山百合があります。雨予報にもかかわらず晴れ間も見えるので雨傘は持って訪ねてみました。案の定、山百合が満開です。去年よりは数も増えているようです。

山百合とは言いましたが、本来のヤマユリは大振りで、花弁に黄色い筋が走り、斑点があって実にたくましい。だから、これはヤマユリではなく詳しくはササユリです。山に咲くユリということで何の気なく山百合と言ってしまいました。

かようにユリの仲間は実に多彩で、近年の品種改良やら遺伝子組み換えといった手法で次から次と新種が生まれています。ユリの王様のように言われているカサブランカなども元は日本のヤマユリを品種改良されたものです。

ササユリも日本原産のユリで、葉が笹に似ていることから付けられた名前です。ヤマユリが男性的で、ササユリは女性的です。

訪れる人もほとんどない場所に咲いていて、わかるのでしょうか、どのユリも嬉しそうに首を振っています。蕾もまだたくさんありますから、ここ一月余りは咲き続けるのでしょう。

遠くで雷が鳴っています。蝉の声も全く聞こえません。