梅雨空も 晴れて嬉しや 薪能

On June 1st, a traditional Japanese performing arts, Takigi Noh is held at Heian Shrine in Kyoto.  The figures of women dressed in Japanese clothes also stands out.  However, since the rainy season is approaching, We are always worried about the weather.

6月1日は、京都平安神宮で恒例の『薪能』が催されます。初夏を彩る京都の一大イベントです。観世、金剛、大蔵など、日本を代表する能楽一座が能舞いを競います。

この日は梅雨も近いとあって、空模様が気にかかり、まるでこの一年の雲行きを占うかのような心境になります。

お天気が良ければ、勇躍出かけることになるわけですが、夕方6時開演、5時開場ということで、良い席を確保するためには早く並ばねばなりません。

もっと昔はそうでもなかったのですが、今では3時に着いてももう長蛇の列。難行苦行が待ち受けています。

その列の中に、浴衣姿のお嬢さん達、きりりと和服に身を固めたご婦人達が、京日傘に京団扇をかざす姿は一服の絵です。

薪に火が点り、鼓の音が境内に木霊すと開演です。まだ冷たさが残る夜風が心地よく、能役者の透き通る声にしばし時を忘れて夜が更けていきます。