雪山に 昴(すばる)を映す 崑崙花(コンロンカ )

Green leaves, white calyxes, small yellow flowers blooming among them, all of them look like the sky reflected in a snowy mountain. The flower’s name is Kunlun flower. It is a mysterious flower.

花の名前はコンロンカ(崑崙花)。花言葉は「神秘」。

白く見える葉は葉ではなく、花を守る萼(がく)で黄色いのが花。紫陽花も見ているのはほとんどが萼で花は中心にちょこんとあるだけです。先日取り上げた半夏生の白い部分は葉です。

熱帯性植物で日本では野生化しにくく、室内で育てる観賞用植物です。

名前の由来も、崑崙が原産地という意味ではなく、中国の奥地、タクラマカン砂漠の南に位置する崑崙山脈の崑崙を取ったもので、遥か異郷の地の植物という意味合いを込めたものと思われます。

崑崙山脈は全長3000㎞、日本列島の長さに匹敵し、月の直径が3500㎞ですから、いかに長大な山脈かが分かるわけです。標高も6000mを超える山々が連なっているわけですから、山頂は雪で白く、シルクロードを通って交易する商人にとっては神秘の山。

コンロンカの白い葉(萼)はその雪を連想させ、黄色い花はまさしく夜空に煌めく星を連想させたのでしょう。なんとも雄大で、ロマンチックで、神秘的な意味を込めた花なんでしょうね。